新台『北斗の拳』『押忍!番長』は論外? 現役ホール店長が「主軸」と判断するパチスロ機を激白!?
パチスロ界のエース『押忍!番長』が満を持してAタイプで登場。他にも「5号機Aタイプ史上最後の大革命」と銘打つ『ルパン三世不二子Type-A+』や、5.9号機の弱点を逆手に取った『マイケル・ジャクソン』という話題作がデビュー予定だ。
すでに発表されている機種だけでも、豪華ラインナップと言えるだろう。さらには超大物『北斗の拳』が検定を通過するなど、今後の新台ラッシュに期待しているユーザーは多いが、現場の人間はどのように考えているのだろうか。
「正直5.9号機に大きな期待はしていません。やはり出玉リミッターが搭載された影響は大きいですね。その点は覚悟していましたが、想像以上に稼働状況は悪いです。コンテンツの力だけで成功を収めるのは難しいでしょうね。
目玉である『押忍!番長A』も個人的には楽しみにしていますが、店として軸に考えることはできません。甘いので基本的には設定1を使わざるを得ませんからね。面白いからといって、設定1と分かっているのに打つ人は少ないでしょう。それがノーマルAなら、なおさらだと思います。
そこそこの台数を入れていれば上手く使えますが、正直バラエティで1、2台という店が多いでしょう。そんな状態では、高い稼働を維持し続けるのは難しいですよね。今回の『番長』がダメというわけではなく、5.9号機だから成功は難しいという印象です。基本的には新台に期待していますが、現状では『番長』に限らず5.9号機を積極的に買う予定はありません」(ホール店長)
『戦国コレクション』や『ゴットイーター』という人気コンテンツでさえも、ユーザーの支持を得ることができていないパチスロ5.9号機。
期待を集める『押忍!番長A』も歴代シリーズの演出が多く搭載されているなど、ファンも納得できる仕上がりだと言えるが、仮にホール側が有効に扱えないのであれば苦戦を強いられることになるのかもしれない。
現行機の新台に過度な期待をしてないホールは、現状で何に”力”を入れようと考えるのだろうか。
「旧基準機『絆』や『ジャグラー』などは当然ですが、基本的にはユーザーの意見を尊重するようにしています。お客様が『良い』と言っている台であれば増台しますよ。最近では『コードギアス』ですかね。あれは5.9号機の中でも別でしょう。設定1でもフル攻略なら99.4%と甘い。2を使えれば、十分に満足してもらえますからね。
私の店は『コードギアス』を1台しか導入しませんでしたが、間違いなく増台する機種ですね。同じ資金を使うなら、このような需要がある機種を増やす方が有効ではないでしょうか。昨年の『北斗』で痛い目を見たホールが多かったように、コンテンツだけに過度な期待をするのは危険だと思いますね。
1台40~50万円する時代です。コンテンツの人気だけを信じて大量導入するなんて、それこそ”ギャンブル”ですよ。入れたからってお客さんが来る確証はありませんからね。『今、お客さんが何を求めているのか』その点を重要視するべきだと考えています」(同)
果たして今後に登場する「最後の5.9号機」は、ユーザーの支持を得られるのだろうか。ホール側が「力を入れよう」と考えるような、成功機種が1つでも多く生まれることを期待したいが……。