パチスロ「AT機」復活「6号機」は危険? 規制緩和に対する業界関係者の「ホンネ」とは
パチンコ業界、ファンを震撼させた「出玉規制」。
標準的な遊技時間(4時間)において、パチンコ・パチスロで獲得できる出玉の上限は”5万円以下”に制限される。もうけの上限を引き下げることで、「負けを取り戻そう」という思いを抑制することが狙いだ。
特に厳しい状況に陥るのは「パチスロ」だと考えられていた。
大当たりの出玉の上限は480枚(9600円相当)から300枚(6000円相当)へ変更。出玉率が119%から115%に引き下げられるなど、パチンコよりも厳しい内容と言えるだろう。
ART機だけではなく、『ジャグラー』のような射幸性の低いノーマル機にも影響を与える「絶望的」な内容。「遊技人口の大幅な激減も避けられない」との意見が続出するのも当然だ。
新たに登場するパチスロ「6号機」に関しては、絶望の声しか寄せられていなかったのだが……。
「自主的措置」によって状況は一変する。
5.9号機で実施されている「ART抽選の設定差」、有利区間中であることを遊技者に知らせる「告知義務」の廃止。さらには「1Gあたりの純増枚数を2.0枚以下(ボーナス込み)」、「純増枚数3枚まで」の上限も撤廃されたのだ。
「最大出玉2400枚」という内容は追加されたが、パチスロの「ゲーム性を格段に広げる」ことが可能になった。純増3枚以上の爆裂AT・ARTの開発が実現するなど、6号機への期待は高まる一方だが……。
「ユーザーに楽しんでもらえる可能性が広まったことは良いことです。面白い台を作れると思いますよ。5.9号機よりは、間違いなく期待できますね。しかし、不安がないわけではありません。
一撃性の高い機種を開発できるでしょうが、正直『短時間で出せるようになっただけ』という感じもします。初期投資が辛くなって、ギャンブル性が高まってしまうような気も……。
そのような機種がユーザーに支持されるかは疑問ですね。『ゴッド』などを好む方には受け入れられそうですが、ホールの主軸である『ジャグラー』が好きな方とかには敬遠されてしまうかもしれません」(業界関係者)
出玉規制のたびに新システムが開発され「射幸性の高い機種」が誕生してきたパチスロ。今回も「最大出玉2400枚」という制限はあるが、射幸性を煽る”一撃性”は強化されるのかもしれない。
その影響でユーザーが離れてしまうのであれば、今回の「自主的措置」は無意味なものになってしまうだろう。緩和された部分を有効に活かし、一人でも多くのユーザーに支持されるパチスロを開発して欲しいが……。
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