パチンコ遊びやすくも「強力RUSH」激アツ新台!「王道と持ち味」がマッチした時…「超傑作」が生まれる!?
パチンコメーカーの設立としては、現状ある20数社のなかでも早いほうで、平和やマルホンに続いて昭和25年(1950年)に「高尾製作所」を創業し、遊技機の製造を開始した。
当時の社長である内ケ島正一は業界団体(日本遊技工業組合、全国遊技機組合連合)のトップを長きにわたり務めるなど、パチンコ業界に確かな影響を与えるメーカーであったが、昭和後期から平成の始めあたりでは精彩を欠いた伸び悩む時期を過ごすことになる。
ただ、それまでも突飛なアイデアや奇抜な演出、個性の強いタイアップセンスなど、独自のメーカー色が感度の高いコアなファンに刺さるような場面も瞬間的に発生し、局地的な人気を得ることもしばしば。
このような感覚が集約された言葉として「高尾感」なるパワーワードも誕生。マニアックなファンに受けの良いメーカーとしての認識が浸透してきた2000年代中頃。この企業イメージと完璧にマッチするコンテンツと巡り合うのである。
『CR弾球黙示録カイジ』。この奇跡の邂逅と本機の大ヒットによって高尾はひとつメーカーとしてのステージを上げたのである。これは何も地位や業績だけを意味するものではなく、製造メーカーとしての質的なキャズムを超えたといった認識となる。
事実、この『CR弾球黙示録カイジ』は高尾らしさを全開し、『CRベノムの逆襲』『CR一騎当千』『CR REIDEEN』『CRクイーンズブレイド』などユーザーを震わせる画期的な出玉性能を有するマシンや看板となる人気シリーズの端緒が次々と生み出されたのである。
そんな高尾の人気シリーズに新たな一台が加わろうとしている。『P閃乱カグラ2胸躍る199ver.』である。『閃乱カグラ』は2016年に第1弾がパチンコ化され、後に甘デジタイプもリリースされるなど人気を博した機種。
その続編が12月に登場するのである。1種2種混合機のライトミドルタイプでトータル継続率が約82%と強力なRUSHを搭載した、出玉性能に優れたマシンとなっている。また、遊タイムも採用されているために遊びやすさも抜群で、大当り間で599回転を消化すると即時にRUSHが発動されるのである。
高尾にしては王道であるが、実は去年のとある媒体のインタビューで社長みずから王道でも評価されるメーカーを目指すと公言している。さらなるステージアップを目論んでいるのである。
その王道と本来の持ち味である高尾感がうまい具合にミックスされたとき、とんでもない傑作が生まれる予感がする。「高尾感」なる言葉には、そういったファンの期待感も含まれているのである。
(文=大森町男)
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