パチンコ「革命的な大発明」を定着させた「レジェンド」始動!実力メーカーは「アノ表示方式」の生みの親でもある!!
「Daiichi」といえば?
この問いの答えは時代や年齢によってさまざまに変わるだろう。最近なら『ひぐらし』と役物機のメーカーだし、パチンコ歴的に中堅どころのファンにはやはりまだまだ『バカボン』と『歌パチ』のイメージが強いかもしれない。
ちなみに、その層にクリティカルに刺さる新台が発表されたばかりである。『P中森明菜・歌姫伝説~THE BEST LEGEND~』。本シリーズは、歌パチというジャンルをパチンコに完全に定着させた最大の功労者であり、同社の機械作りの確かさを多くのファンに認識させた一台でもある。
1種2種混合機や高ループSTなど連チャン性能に特化したマシンが市場を席巻しているが、『明菜』最新作は次回ループタイプで確変割合も61%と最近の機種としては継続率が低めに設定されている。
ただ、図柄揃いの大当りはすべて最大となる10ラウンド1500発の出玉を獲得できる仕様で、通情大当り後は100回転の時短と王道の安定スペックでのリリースとなっている。また、確変or時短の「ライブモード」は歌いきったら大当りというおなじみのゲーム性で展開されるなど、シリーズの肌感覚がしっかりと刻み込まれた作りとなっている。
遊タイムは搭載されていないが「ジプシークイーン」「トワイライト-夕暮れ便り-」「Rojo-Tierra-」「SAND BEIGE-砂漠へ-」の4曲が追加され、シリーズ最多となる楽曲搭載や新演出の追加といった嬉しい要素が加えられている。
この『中森明菜』に代表される歌パチは革命的な大発明といっても過言ではないが、Daiichiは業界でいつくもの画期的な機能を創出していて、そのひとつが「ドット方式」の表示機能なのである。
これまでのパチンコにおける主流であったドラムや7セグの単調で飾り気のないはっきりした動きによって変動していた図柄が、しなやかに流れ動くスムーズさと表現力を手にすることができるようになった。
そのドット方式を業界で初めて搭載したのが『ニュービッグセブンPART4』で、ほかにも、大当り時に鳴り響く「ピリリリリ」という効果音や羽根式のアタッカーとその両脇に搭載されたおまけチャッカーなど個性豊かなマシンでもあった。
また、当時は普通に付いていたストップボタンをこの機種では排除した点もある意味革命的な出来事で、ストップボタンのない機種は人気がでないような風潮もあったので、それを打破したマシンとも言えるのである。
ちなみに、この時代のストップボタンとは図柄を停止できるボタンのことで、それはまた完全確率抽選ではなく出目によって次の出目を決める当時の機種の攻略に寄与する機能でもあり、出目の法則を見破り高確率で大当りを狙えるような機種が多く存在したことを意味する。
大当り確率は、左図柄13種類、右図柄14種類、中図柄13種類で2336通りのうちの大当り1~9の数字と「大一」図柄の3つ揃い10パターンで1/236.6と表面上の計算と同じ数値となる。
『ニュービッグセブンPART4』が登場したのが1988年。Daiichiレボリューションの一発目と呼べる機種であり、出来事かもしれない。
(文=大森町男)
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