パチスロ4号機『北斗の拳』とバンドマンの劇的な出会い!?【dustbox「ジョージとユウキのリズムDE 777」Vol.01】

　スピード感あるメロコアバンドの中でも他とは一線を画する豊潤なメロディで音楽ファンを心酔させている3ピースバンド「dustbox」。

　そのベーシストであるJOJIはパチスロ好きで知られており、かつてはパチスロ雑誌でメンバーと共に連載を持っていたこともある。

　このほどスタートした当企画は、そんなJOJIをメインとするパチスロ座談企画。聞き手はJOJIと親交のある濱マモルが担当した。

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濱「まず、JOJI君がパチスロにハマったきっかけから聞いてみましょうか？」

JOJI「まだ我々のバンドが動員とか全然ない時に、とあるメジャーバンドの北海道のツアーに呼ばれたんですよね。それってチャンスじゃないですか。で、北海道を全部一緒に回らせてもらって、メンバーはフェリーで帰ったんですけど、俺だけ次の日が仕事だったんで、飛行機で帰ったんですよ」

濱「フェリーだと結構、時間がかかりますから。次の日の仕事に間に合いませんもんね」

JOJI「で、そのバンドも一緒の飛行機だったんで、飛行機の時間までベガスベガスに行ったんですよね」

濱「おっ、札幌駅近くのお店ですね。アタシも何度か行ったことあります」

JOJI「そうです。でも、俺はそれまでパチンコとかスロットとかに良いイメージがなくて、触れちゃいけない遊びだって思ってたんですよね。当時は若かったし、俺にはそういうものにお金をつぎ込むというのが、意味が分かんなかったんですよ」

濱「まぁそういうイメージを持っている人は少なくないでしょうね。ちなみに、いつくらいの話ですか？」

JOJI「4号機時代です。で、そのバンドのメンバーが『当っても当らなくてもいいから、この台を打ってみたら？』って3万円を渡してくれたんです。俺たちが誘ったからって。でも、俺だけ全く当らなかったんですよね、北斗(『パチスロ北斗の拳』)で」

濱「ビギナーズラックはなしですか」

JOJI「その時に思ったんですよね。自分の金で打たなきゃダメなんだなって。で、地元に帰ってから1人でお店に入ったんですよ。ドキドキしながら」

濱「分かります。アタシも初めて1人でパチ屋に入った時はドキドキしました。その時はなにを？」

JOJI「北斗しか分からないんで、北斗に座ったんですよ。北海道で教わった通りに中・右・左って順に押して。目押しなんかできなくてチェリーもスイカも取りこぼしてたんですけど、なんでか当ったんですよ」

濱「おおっ、正真正銘のビギナーズラック」

JOJI「その当りで500枚くらいでたのかな。流したら1万円になって、『あー、500枚で1万円相当になるんだ』って」

濱「等価交換ですね」

JOJI「ホント、そんなレベルだったんですけど、そこからハマり出しちゃって、うちのメンバーのSUGAに『行かね？』って誘って。そしたら、SUGAもまんまとハマって」

濱「わはははは。そうなると、生活が一変しますよね」

JOJI「俺、レコーディングの日に打ちに行っちゃったことがあって、『後から行くわ』って連絡したんですけど……出ちゃったんですよ」

濱「不思議なもんで、時間がない時ほどパチスロは出ますから」

JOJI「パチンコ屋さんって、入り口以外に窓がないところが多いじゃないですか。暗い中で延々と打ってたら『JOJI、レコーディング終わっちゃうけど、どこにいるの？』って連絡が入って……」

濱「時間の感覚がなくなっちゃったわけですか」

JOJI「そこからもう、いろんな台をやり始めちゃいましたね。『秘宝伝』とか『押忍！番長』とか。でも、『吉宗』だけは触っちゃいけないってずっと言われてたんで、それだけは守ってました」

濱「面白い台でしたよ。まぁたしかに波は荒くて、昼過ぎに万枚出たのに、そこから6千枚飲まれたことがあります」

JOJI「だから1回も打ったことがないんですよ。その前のGODも知らないですし」

濱「初代『ミリオンゴッド』『サラリーマン金太郎』『アラジンA』は、射幸心をあおり過ぎということで検定取り消しになりましたからね」

JOJI「その時期にパチスロを始めてたら、もっとハマってたかもしれないですよ」

濱「可能性、ありますね。バンドをヤメてまで、あるかもしれませんよ」

JOJI「わはははは。そうっすよね。俺、自分でもダメだなって思う話があって、よく行ってる小さな駅前の店なんですけど、北斗で2チェを引いたのに財布に千円しかなかったんですよ」

濱「あら、それは最大32Gの前兆まで回せるか微妙ですよね」

JOJI「もう、どうしようもないじゃないですか。だから………親父に電話しました」

濱「なるほど。お父さんにお金を借りたわけですね」

JOJI「でも、理由を言えなかったんですよ。北斗を打ちたいから5千円貸してって。それと、家に帰るまで歩くと20分かかるんですよ。ギリじゃないですか」

濱「そのお店の食事休憩が40分だとしたらギリギリって感じですね」

JOJI「でしょ。だから、もうこれは…って思って、『親父、5千円を駅前のパチンコ屋に持ってきてくれない？』ってお願いしました」

濱「わはははは。たしかにスロッカスな発想ですね」

JOJI「でも、親父はなぜか快く貸してくれたんですよね。で、その2チェで当ったんで、返す金もないから即、流して親父に返して手元には残らなかったんですけど」

濱「まぁハイエナされなくて良かったですよ」

JOJI「で、後日お袋にそれを話したんですよ。そしたら、『うちのお父ちゃん、しょっちゅう(パチンコ屋さんに)行ってたよって」

濱「JOJI君が知らなかっただけで、血筋なんですね。元々素質があったといいますか」

JOJI「そうなんですよね、多分。小さい時も年末に家族で競馬を予想したりしましたし」

濱「それは楽しそう」

JOJI「わざわざマットを買ってきて、親父は麻雀もやりたかったみたいですけど、そんなに食い付きがよくなくてシュンってしちゃってましたね」

濱「麻雀はちょっとハードルが高いですよね。役を覚えたり、なにより点数計算が…」

JOJI「そうなんですよね。まぁでも、パチスロはガッツリ、ハマっちゃいましたね」

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　今回はJOJIのパチスロにハマったきっかけなどを聞いた。次回は同じバンドのドラマー・YU-KIを招いてトークを繰り広げる予定だ。