パチンコ「至極のB級」台!? 禁断の「神速」マシンに熱視線!!【サブカル台グランプリ】
スペックがいろいろ特殊で、大当り確率は約1/99だが、まとまった出玉を獲得できる時短への突入率が約11%と間口が狭い。しかしながら、その難関を貫穿できたあかつきには、1回転で15R大当りの確約となり、以後2000発が60%で環状と獰猛なまでの挙止で出玉を吐き出すのだ。
さらに初当りまでの順路も、1/18で液晶抽選による小当りからの1/5.5の確率による役物V入賞を果たしてやっと初当りに至るといった具合である。
ちなみに私は100回ほど初当りを引いているが、いまだにRUSHは遥か彼方。率直に心の裡を吐露すれば、「入る気がしない」のである。それでも時間を探しては「理想の黄金郷」にすべく、角落ちした宝の破片、銀玉を齷齪(あくせく)弾いているのだ。
なにゆえにかくも無慈悲な峻険に挑むのか。これが意外に通常時も面白いのである。RUSH童貞のくせに通常時「も」と尊大な物言いをしてしまったが、平易ながらパンチの利いた演出には限外の中毒性が保有されていたのである。
その骨頂が「トリガー」にある。
これはSPリーチのひとつで、ドミノ倒しで柱が倒れ、最後に待ち受けるハンマーを模した柱の玄能部分で神殿を破壊し、金の玉が表出すれば小当り獲得となるが、この三平方の定理で有名な数学者転換器さながらの物理運動の発動契機がフンコロガシ。
これを見るためだけでも打つべきである。
女将さん、私の言ってること間違ってます?
(文=大森 町男)