パチンコ至極の“突然感”……新たなゲーム性を提示したのは「あのレジェンド」!!
その答えは2004年の7月に規則改正があったからである。これにより大当り確率を下げ、確変割合を高めることができるようになった。いわゆるMAX機の台頭である。この規則改正の恩恵を享受することができた『CR新世紀エヴァンゲリオン』は、スペック面での突確の特性を十分に活かせたのである。
ちなみに、2004年の規則改正がパチンコにとって大幅な規制緩和が許された背景には、パチスロの4号機から5号機への移行がある。1万枚は当たり前、爆裂AT、ストック機全盛の狂乱の時代が終焉を迎え、この世の春を謳歌していたパチスロが暗黒期に突入する交換条件的にパチンコの射幸性が引き上げられた。
「突然確変」自体は過度に出玉に寄与する機能ではないが、この規則改正が突確をブレイクスルーさせるにいたる要因となったことに違いはないだろう。そして『CR新世紀エヴァンゲリオン』は、その世界では有名であるが、一般社会、何を一般社会というか定義は難しいが、少なくともパチンコ・パチスロ業界においてはそれほどメジャーではないアニメとのタイアップマシンをリリースする潮流を作った端緒でもある。しかし、それはまた別の話なのでここでは先を述べない。
(文=大森 町男)