パチンコホール蝕む「働き方改革」人員不足に疲弊……業界最大の「内的要因」は多岐に……
規制の強化や時代の流れなど、何かと右往左往する状況が続いているパチンコ業界。
メーカーもホールも現状打破、停滞解消にそれぞれ務めているが、客離れなどの「外的要因」だけでなく、特にホールにおける「内的要因」も悩みの種らしい。
その「内的要因」の最たるものが、慢性的な「人手不足」である。
今年は「平成→令和」の中、GWは10連休という特大のものとなった。そんなGWのパチンコ業界は稼働、売上、粗利それぞれで全国的に好感触を得たようだ。飛び石連休ではなくシームレスな長期休暇によって、客足も好調だったと「遊技通信」6月号では記されている。
その一方、同誌ではGW間の「人手不足」を指摘。アルバイトが足らず、社員投入でどうにかこうにか回したホールも多かったようだが、もともと慢性的にスタッフが不足している状況で、ホールの疲弊は小さくなかったという。他店舗のヘルプや派遣に頼むパターンも増加したとか。
要因はいくつかあるだろう。パチンコホールのアルバイトといえば「高時給」というイメージがかつてはあったが、現在は飲食店ともそれほど差がなくなり、人材確保が難しい状況に陥っている。多くの業界で人材確保は課題だが、店舗そのものが大きく、人数が必要なパチンコホールに関してはそれがより深刻といえる。コンビニなんどで主流である外国人留学生スタッフの登用なども、法的に難しいようだ。