パチンコ規制を乗り越える「一撃必中」システム!? ファンに熱狂をもたらすのは「夢」
大当り確率が1/236.3で確変突入率が80.6%と破格のループ率とスペック的な魅力は十分に兼ね備えていたが、ユーザーの理解不足や確変非報知による難解さなどからファンを獲得するに至らず、であった。システムだけにその責を負わせるのは酷ではあるが、このシステムが受容されるには時代が早すぎたのかもしれない。
このつまずきが尾を引いたのか、2005、6年に平和の『CRサバンナキング』や奥村の『CR浮浪雲』など単発的な浮上があったものの、転落抽選機自体の主だった登場が2010年あたりまで時計の針を進めないと芳しくない状況であった。
しかしながら、15年という年月を要しながら再び脚光を浴びることになり、その名の通り「転落」しなかったのは幸いであった。
(文=大森 町男)