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パチンコ規制を乗り越える「一撃必中」システム!? ファンに熱狂をもたらすのは「夢」

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 名前からくる否定的印象からか、システム上の煩雑さゆえか、新たな確変機能として世に送り出された当初からマーケットで支持を得られずに冷遇を受けたパチンコ「転落抽選」方式。確変ジャンルでここまで明確に“失敗”と認識される傾向の機能も珍しい。

 しかし、近年、転落抽選が再評価されている印象だ。その転落抽選復権の象徴ともいえるのが『CR真・花の慶次2 漆黒の衝撃』である。人気シリーズのタイトルを戴いている以上、ある程度の人気や稼働は予測されたところではあるが、長期にわたって稼働を維持し、中古台の価格も高騰している。

 これは出玉規制の影響を受け、突然時短を使用した従来のバトルシステムの代用として重宝されていることに起因する。これまでの方法では実現できない出玉感を損なわずにバトルシステムを維持できるのが転落抽選というわけだ。

 転落抽選の魅力は、スペックを先鋭化させることでできる出玉の振り幅の最大化であろう。高継続率と最大出玉で一撃必中を期するのである。いつの時代もパチンカーに熱狂をもたらすのは「夢」なのだ。

 さて、その転落抽選の先鞭をつけたのはマルホン『CRウッディーウッドペッカーDD』となる。この機種は2004年の規則改正の時期に登場したマシンだが、同時期に兄弟機を多数投入するドミナント戦略のような手法で発売。新規則に多様に対応することでシェア確保を狙った。

 そのシリーズ機種はなんと7機種にも及ぶ。メインとなる大当り確率1/491、確変突入率72.6%のフルスペックから、わずかに大当り確率と確変突入率を落としたタイプ、大当り確率1/349・確変突入率59.5%のハイミドル、旧基準と同じ性能のミドルタイプ、大当り確率1/239.5ながら確変突入率が72.6%の高ループライトミドル、3回ワンセット+100回時短のオリジナルタイプ、そして本稿の主題となる転落抽選。

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