パチンコ興奮必至の「倍々チャンス」! 大当り後にも面白さの秘密アリ!!
本日のちょいと一台『ちょいパチさくらももこ劇場 ミラくるずきんちゃん39』
シンプル演出を考えた時、もっともフィットする大当り確率帯は「ちょいパチ」なのではないか。そう思わせるほど本機の演出は楽しく、昔話をモチーフに、さくらももこの独特の感性から生み出されるひょうきんなデジタルアクションは、打っていてなかなか飽きがこない。
だからといって特別な何かをしているわけでもなく、保留変化や連続演出、群予告など近代パチンコ演出のベーシックな形と、もはやパロディというよりは各メーカーの「ボケ」に近いパクリ演出などが展開される、特筆すべき何もない演出群なのである。
それでも面白いと感じ、100回転以上のハマリを食らってモチベーションが山田久志の球の出どころより低くなってもおかしくない状況でも「もうちょっと打ってたい」と非常に珍しいことを思ったものである。
やはりこれは約1/40という大当り確率の賜物であろう。先ほど100回転ハマっても続けたいと思ったと言ったが、同じ100回転でも仮に甘デジとして本機に挑んでいたとして、同じように受け入れることができたかどうかは非常にあやしいところである。
同時にこれは、頻度やフロー、発展割合などの演出バランスは、その確率帯によって調整しなければならないことも意味している。面白いと評判のミドル機の演出をそのまま高大当り確率で再現してもまったく面白くないのである。「甘デジだから」「ちょいパチだから」とまったく同じ演出バランスだと感じるような機種にたまに出会うが、これが本当につまらなくなっているのである。
その意味において、『ちょいパチさくらももこ劇場 ミラくるずきんちゃん39』は見せ方がうまいといえるかもしれない。この見せ方の巧妙さは、大当り後に行われるラウンドの振り分け抽選にも反映されている。
「倍倍チャンス」と名付けれたラウンド決定演出は、演出上のルーレットによって抽選され、基本を4Rとして停止した出目の倍数分が獲得ラウンド数となる。つまり、2倍なら8R、3倍なら12R、最高の4倍なら16Rといった具合である。
ラウンド数をこの倍数表示にしたのが秀逸で、普通に「8R」が当選したというよりは「2倍!」と告知されたほうが高見山大五郎なのである。ましてや「4倍」など、通常の「16R」と表示された場合以上に得した気分が膨れ上がるわけだ。数字の印象マジック。やるな西陣。
【実戦データ】
34回転 激アツかも?→オールキャラリーチ 3倍
(ST10)1回転 メンバー集合SU3→再始動 1倍
(ST20)14回転 役物SU3→図柄揃い 1倍
27回転 役物可動→ダブルラインリーチ 2倍
108回転 連続×2+役物可動→ももろうSPリーチ 1倍
(ST10)7回転 ノーマルロング 1倍
48回転 連続×3 浦島ジローSPリーチ 1倍
66回転 ダルマ→ノーマルリーチ 4倍
54回転 RK-ZONE予告→リーチ 1倍
11回転 右役物→ノーマルリーチ 2倍
(ST20)5回転 役物SU2+役物可動→再始動 1倍
43回転 やめ
(文=大森町男)