パチンコ「必要不可欠」な革命的システム…… 「いまでは常識」アノ悲しき機能も!【続パチンコはじめて物語】
前回の機能についての「はじめて物語」。まだまだ言及したいものが多くあったので、今回はその続きという感じで筆を進めさせていただきたい。
現代のパチンコにおいて、「必ずある」なくてはならない機能が存在することに気づいているだろうか。もう当たり前すぎてパチンコの日常に埋没し、その存在感が逆に意識されないかもしれない。
「チャンスボタン」である。
デジタル回転中からセリフやアイテム変化などのきっかけをもたらし、リーチの最終局面においては当否の結果を知らせる山場の演出として、たいてい軽く、時には激しくボタンをプッシュし、あるいはわざと無視をする、プレイヤーに演出への関与をもたらす機能がこの「チャンスボタン」となる。
さて、このチャンスボタン、いったいいつごろから搭載されていたであろう。
なんとなく京楽の台、インパクトの強さもあった機能性豊かな「ボルケーノ枠」、『CRジュラシックパーク』あたりだろうかと思っていたが、チャンスボタンを最初に搭載した台は藤商事の『CRダイナミックショット』である。
縦型のワイド液晶と巨大な7セグが印象的な……、といっても「あー、あー、あれね!」となるファンは少ないだろう。かくいう私もその一人である。己の無知を恥じるばかりだが、まー記憶にない。「こんな台あったんだ」というような感想が正直なところである。
ただ、「業界初」は得てしてこういった運命をたどるもので、後発がうまいことアレンジして大ヒットするパターンをそれが必然でもあるように、幾度となく見てきたのである。むしろ、『麻雀物語(液晶)』や『CR必殺仕事人(バイブハンドル)』のように「はじめて」の機種がヒットを生んだほうが稀ではなかろうか。
定期的に特別な演出が同時に発動し、プレイヤーはもちろん島やホール自体を「ライブ感」で盛り上げる機能としてブレイクしたRTC機能は、平和の『CRヒデキ感激』によって生み出された。2時間に1回、本機の主役・西城秀樹が全台一斉に歌い出す「ヤングマンタイム」がその源流である。
まったくの余談であるが、グラビアアイドルを多数抱えていた芸能事務所・イエローキャブから「R.C.T.」というユニットも誕生していた。このR.C.T.は京楽の三代目ミス・サプライズでもある。