パチンコ『牙狼』が挑む「新境地」! 業界を代表する「帝王」が示すものとは!?【激アツ新台実戦JUDGEMENT】
ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、キラーコンテンツの最新作が独自の進化を遂げて登場した、『P牙狼コレクション』(以下、牙狼コレ)だ。
まず、本機のコンセプトを解説しよう。この『牙狼コレ』はAタイプパチンコ第1弾として登場。パチスロのボーナスのみで出玉を増やすゲーム性となる「Aタイプ」を意識して作られたものである。
つまり、P機の特徴でもある設定、大当り確率の差を活かしながら1回の大当りの重みを感じてもらおうという試みである。
そのため、本機には電サポモードが存在しない。大当りは右打ちで消化するが、大当り終了後はすぐに左打ちに戻す必要がある。
一応ST機なので内部的に高確率になっている場合もあるが、ST突入率が約20.3%である上に設定1で1/89.77、設定6なら1/64.88とそれほど連チャンが期待できない仕様である。
これは、パチスロのAタイプにはジャグラーの「ジャグ連」に代表されるボーナス合算確率が高いゆえの不可解な連チャンが発生することが散見されるが、そういった「大当りの波」を目的に設定したのであろう。
そして、本機のもうひとつの特徴的な仕掛けが、従来機に比べると約1.5倍のサイズがある「超ドデカスタート」。8個保留やデジタル消化スピードなどとあいまって時速約600回転も可能である。
普通だと、1時間で300回転も回せれば良いほうなので、そのスピード感は圧倒的である。こうして、試行回数が増えれば当然大当り回数もアップし、メーカーの意図する出玉推移に近づけることができるのである。
これまでパチンコにおける設定について、いろいろあるネガティブ要素のひとつに、「パチスロと比較すると総回転数に決定的な差がある」ことが挙げられてきた。
パチスロは一日で8000回転ほど回すことができるので、用いられた設定が想定の数値に収束しやすく、それに伴い設定差が明確になることでプレイヤーは台選びや設定看破要素などをパチスロのゲーム性としてスムーズに取り入れることができた。
一方パチンコは、平均すると通常時2000回転ほど。純粋な初当りに設定の差を感じられる数値ではない。それゆえに、設定付きパチンコはそのほとんどが甘デジ・ライトミドルタイプで使用されているのである。