「パチンコらしさ」を充分に堪能！「バランスの良さ」が光る優秀台!!【激アツ新台実戦JUDGEMENT】

　とはいえ、出玉性能的にそれほど劣るようなこともない。

　本機には大当り確率1/289.98のミドルと大当り確率1/199.8のライトミドルの2スペックが用意されている。前者はループ率が少し低い代わりにヘソ＆電チューともすべての大当りで10R（約130個）を獲得できる。

　一方の後者は、ループ率が80％と高くなっているが、10R比率が右打ち中で約半分。出玉のボリューム感を連チャンで補う形となっている。

　1回の大当りで期待できる出玉はミドルなら3000発前後、ライトミドルなら2300～2400発である。この中間にあるのが『Pうる星』の約2700発となり、『Pぶいゴジ』は2000個あたり。きれいに上から大当り確率順に並んでいる。

　つまりニューギンのP機ロングSTは大当り確率が明確に指標になるので、大きく勝負に出たいときは『Pガラスの仮面』のミドルタイプを打つと良いだろう。

　ただ、本機のSTは右打ち中でも通常大当りする場合もあるので注意が必要だ。SUPERの付かない「ガラスの仮面BONUS」を獲得した場合は時短・確変どちらの状態かわからない電サポ100回転の「STARDOM ROAD」に突入。100回転消化後に発生する扉演出に成功すればST昇格、失敗すると時短終了となり通常モードに戻るゲーム性となっている。

　このあたりも好みの分かれるところなので、通常の右打ちなら100％STに突入するタイプが好きなプレイヤーなら『Pうる星』が選択候補の筆頭に挙がるだろう。ただ、速さというかテンポの良さでいえば『Pガラスの仮面』に軍配が上がる。高速変動と適度な煽りで場を持たせ、赤保留は期待度抜群といったバランスの良さが光るのである。

　このように左右ともにしっかり作られた印象の『Pガラスの仮面』は、従来のパチンコらしさを充分に堪能できる機械なのである。

（文＝大森町男）