パチンコ「異色タイアップ」の真実!?「衝撃のコラボ」理由とは
パチンコ・パチスロには「北斗の拳」や「新世紀エヴァンゲリオン」などのアニメ・漫画作品、ゲームやドラマ、その他からとタイアップした機種が多く存在する。
私がG&Eビジネススクールで講義を受けていたころにもタイアップについての議題があった。主には注目度を高める目的であり、有名版権であればユーザーの目に止まる可能性も高くなる。
その中でもタイアップ機種の話が印象に残っているのでご紹介したい。
メーカーには版権を管理する部署があり、想像以上の権利を版権元と交渉を行っている。つまり「交渉は済んでいるが使っていない版権」は大量にストックされていたりするのだ。
なので、時には「この版権でどんな台を作ろうか」というタイアップありきでの企画が開始されたりもする。
その過程で「この版権とこの版権を合わせると面白いのではないか」とか「この版権をこう変化させたら面白いのではないか」という話も出たりする。それが元でGACKTさんが悪魔と戦ったり、佐々木健介・北斗晶夫妻が熱血教師になったりもする。
オリジナル版権と有名人版権を合わせた『CRおしおきピラミッ伝with丸高愛美』や五木ひろしさんタイアップの『CR神音の森』などの機種もある。有名人やタレントの版権はコラボレーションしやすいという特徴がある。
オリジナル版権だけではなく別作品とのコラボレーションのパターンも存在する。2019年11月に入籍を発表して話題になった壇蜜さんは『CR BE-BOP壇蜜与太郎仙歌』で漫画作品とコラボレーションしている。
こうして日の目を見る機会に恵まれた版権ばかりではなく、それでも何らかの理由で使用されずに残って「在庫」となっている版権もある。
そうなった場合は一気にコラボレーションさせてみる、という作り方をする場合がある。もしかしたら2020年1月に導入された『Pほのかとクールポコと、ときどき武藤敬司』がそれなのかもしれない。
実はこのようなコラボレーションには一部に愛好家がいるほど注目されている。『Pほのかとクールポコと、ときどき武藤敬司』においては「P-WORLD」で「台が空かない」というスレッドが立つほどだ。
昨今はホールに並ぶ機種の多くはタイアップ機となっている。メーカーは様々な経緯で機種制作を開始するが、どういった経緯でそのタイアップを選択したのかを想像してみるのも面白いかもしれない。
(文=大松)
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