パチンコ「強力な時短性能」が“爆発的”な出玉を量産!!【羽根物・名機列伝】
しかし、本機の直撃大当りが他と一線を画すのは、右打ちによって液晶下にあるアタッカーで消化し、出玉約2000個を獲得できる点にある。しかも大当り終了後はサンダーチャンスに突入し、さらなる連チャン、出玉の上乗せを期待できるようなゲーム性になっている。
このドリームボーナスが持ち金ラスト500円の貸玉中に発生し、2000発と多少の連チャンでチャラ線まで回復させることに成功したのである。
こうなるともうデジパチである。大当り確率1/398.9で出玉約2000発+アルファ(サンダーチャンス)の台を、当るまでは羽根物で楽しむ。新しいジャンルのパチンコのような様相を呈していたのである。
まあ、展開的にそうなってしまったが、『CRAサンダーバードウィングD』は羽根物のゲーム性も面白く、「ピタゴラスイッチ」を想起させる広大なスペースを活かしたダイナミックな機構がプレイヤーの目を引き、町男的羽根物名機の条件「Vが左右に可動する」も組み込まれているのである。
ただ、羽根物にしては突出した出玉性能を保持しているためか、どの店も本機の調整は芳しいものではなく、その後は打つたびに負債を抱えるような状況となったので、それきりのお別れとなってしまった。
(文=大森町男)