パチンコ『北斗の拳』伝説の始まり……「超爆裂マシン」濃厚すぎる「軌跡」を辿る
企業では道楽者の三代目が会社を潰すことがよくあるが、本シリーズにおいては三代目が中興の祖というか、シリーズの人気を盤石にした風雲児なのである。
次の4作目『ぱちんこCR北斗の拳剛掌』では演出面で変革を図った。
これまではケンシロウとラオウの戦いを中心に描いた第一部の物語をベースにしていたが、この台から北斗の流派が登場する「天帝編」のストーリーも採用されたのである。
兄弟機も『黒王バージョン』『百裂』『慈母』『金色』『有情』とシリーズ最多の5機種が投入され、人気に後押しされた力の入れようがうかがいしれる。
5代目・6代目はシリーズの円熟期。『ぱちんこCR北斗の拳5 覇者』『ぱちんこCR北斗の拳6 拳王』は持ち前の爆発力をいかんなく発揮したフルスペックバトルタイプとして安定した人気を獲得。2つのアタッカーが交互に開くことで無駄玉と消化スピードを落とさない機能面での向上も話題となった。
こうして揺るぎない巨礫に見えたパチンコ『北斗の拳』シリーズだが、時代によって強固な拳を封じられる時がやってきた。世にいう確変65%規制。
この内規の変更によって、シリーズを通して貫いてきた高い継続率が許されない事態に陥ったのだが、それでも現状で可能な最大限の破壊力を持つスペックとして登場。右打ち中の確変大当りはすべて2400発出玉としたのである。