パチンコ業界に「多くの驚き」をもたらせた「風雲児」！「覚醒」したヒットメーカーさらなる進化を期待!!

　良くも悪くも現代パチンコシーンに多大な影響を与えた京楽。「仏壇」筐体からもわかるようにハズらせることにかけては当代一ではないだろうか。数多くの「サプライズ」を巻き起こしてきた同社は、ファンを惹きつける天才といってもよい。

　近年最大の驚きは『ぱちんこAKB』。現役トップアイドルをパチンコ業界に召喚したその手腕は見事というほかにないだろう。業界外でも大きなニュースとなり、新規ファンをパチンコに呼び寄せることに成功したのである。

　このように、広い世代に訴求できる認知性の確かなコンテンツをパチンコにタイアップするプロディース能力にも秀でているメーカーで、『CRぱちんこ冬のソナタ』におけるおばさまブームも非常に印象的なムーブメントであった。

　新規ファンの流入でいえば、昨今のシーンにおいて「アニメ」を外すことはできない。人気のアニメタイトルは次々とパチンコ化し、もはや切っても切り離せない相互関係となっているのである。

　もちろん京楽も例外ではなく、その最たるものが『CRぱちんこ魔法少女まどか☆マギカ』である。社会現象にまでなる話題性を持ったこの版権、その反響は当然強烈なもので、アニメファン的には賛否両論ありながらも、コンテンツの魅力によって多くのビギナーをホールに誘導することとなった。

　その『魔法少女まどか☆マギカ』のシリーズ最新作がもうすぐリリースされる運びとなった。その名も『ぱちんこ 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ キュゥべえver.』。タイプとしては甘デジで、遊びやすい範疇にあるが、ただならぬシステムを採用しているらしい。

　それが「ジャックポットシステム」と呼ばれるもので、甘デジに似つかわしくない出玉性能を発揮するのである。

　次回大当りが濃厚となる「アルティメットRUSH」が約50％でループし、ジャックポット突入後はRUSH継続率が約86％にまで達するのである。また、アルティメットRUSHは約1000発の大当り出玉となっているので、その破壊力は圧倒的なものとなっている。

　これほどの出玉性能を持ちながら、遊タイムまで搭載しているというから驚きである。通常時に300回転消化させると遊タイムが発動し、295回転の時短に突入。遊タイム突入時の大当り期待度は約99.9％と超激アツ。

　しかも、通常なら30％の割合しかない「RUSH」が確定する大当りとなることもあって、その激アツ具合はまさにアルティメット・究極である。

　基本的な演出は兄機となる『ぱちんこ 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』を踏襲しているのでスムーズにプレイできるだろう。ひとつだけ戸惑うとすれば、出玉感である。これまで再三力説しているとおり、ワルプルギスの夜のようなエントロピー的破壊力を甘デジの感覚で体感できる魔法の機種となっているのである。

『ぱちんこ 新・必殺仕置人 TURBO』や『ぱちんこ 仮面ライダー 轟音』も絶好調な京楽。まだまだこのメーカーの動向に目が離せない。

（文＝大森町男）