新台『ゴッド』シリーズ「約83%の高ループ」と「右8割1500発」は神の領域…だが懸念材料あり!?【パチンコ新台実戦JUDGEMENT】
ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、RUSH突入時の獲得平均出玉が約8000発!? 出玉性能特化型シリーズの最新作『Pアナザーゴッドポセイドン‐怒濤の神撃‐』(以下ポセイドン)だ。
大当り確率1/498.5で確変割合80%、確変突入時の期待出玉が約9000発という強力な出玉力を装備した『CRパワーゲットゲーム』を源流にした、スロット『ミリオンゴッド』シリーズのパチンコ版。
『ミリオンゴッド』から『アナザーゴッド』まで数々のパチンコシリーズが登場してきたが、どのマシンも火力を武器に、『ゴッド』ブランドの名に恥じぬ過激な出玉性能を誇ってきた。
もちろん、その最新作となる『ポセイドン』でもその流れは受け継がれている。大当り確率が1/319.68のミドルタイプ1種2種混合機となる本機は、継続率約83%の高ループと大当りの80%が最大ラウンド1500発出玉というRUSH(GOD GAME)性能となっている。
ひとたびRUSHに突入すれば約8000発の出玉を期待できる爆発力は現行機でもトップクラスであろう。ゲーム性は1種2種タイプの王道を征くものとなっている。
初当りのほとんどで移行する「時短5回転+残保留4回転」のRUSH突入チャレンジ「アトランティスゾーン」で大当りすれば、「時短19回転+残保留4回転」の連チャンモード「GOD GAME(GG)」にモードアップする流れ。GGへの突破率は約50%である。
GGの破壊力はいうまでもないが、「20連オーバー2万発超え」「29連してクソ楽しかった」「朝イチ速攻で当たって42連で一撃4万発オーバー」といった激アツの報告が各所でなされている。
また、本機には遊タイムも搭載されていて、大当り間で959回転消化すると時短19回転の電サポモードに突入する。つまり、遊タイム到達=GG突入となり、通常時からダイレクトで約83%ループに繋がるのである。
以上、連チャン力と出玉感を高次元のバランスで兼ね備えた魅惑のスペックとなる本機だが、避けては通れない非常に厄介な問題が論争の的となっている。それは盤面の左に設けられたクルーンとそれに付随するスロープ&回転体役物の存在である。
本機における通常時のプレイでは、基本的にこの左上のクルーンを通過しないとスタート入賞するチャンスはない。要は平和の「クギナイン」やサンセイの「右打ちクルーン」のような回転率に影響を与えるゲージ構成を採用しているのだが、これがなかなか厳しいものとなっている。
最終関門となる回転体は10個の穴のうち2つがヘソに向かう入賞穴となっていて、見た目上の単純計算では1/5で振り分けられる。この1/5が障壁となり、なかなか回らないフラストレーションや極端な回りムラを発生させるのである。
「とことんクルーンに殺された」「クルーン無理」「ハズレ穴に2個重なること多発」「2/10の入賞穴を見事に回避する」
仮に、この回転体で回転率を制御することによって本機の出玉感が担保されているというのであれば、評価が変化するのであろうか。私には甚だ疑問である。実際に打った感触としても、この試みは成功とは言い難いのではないだろうか。
なぜならば、「回ったから面白い」はあっても「回らなくても面白い」は相当に高いハードルであり、当った後の出玉性能で勝負する本機のようなタイプとは相容れない部分があるように感じるのである。
1万円、2万円と投資額を決めた一撃勝負や確率の2倍ハマリ以上の台で遊タイムを目指すといった遊び方が適しているのかもしれない。
(文=大森町男)
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