パチンコ軽く4万発データ確認でリベンジを決意!!【濱マモルののほほんコラムVol.118~数千本の駄菓子~】
高い壁は超えずにくぐり抜ける、或いは遠回りしてでも回避する人生を歩んできたからだろうか。パチスロにおいては一撃必殺の一発フラグを好む一方、パチンコでは数々の難所を突破する玉の動きに、自身を置き換えて一喜一憂する習性がある。
先日発売された平和の『Pうまい棒』には、「クルクル橋」「押し出し役物」「うまいプレス」など様々な役物が搭載されており、役物好きからすれば遊園地のようなもの。導入直後にホールへ突撃したのは言うまでもない。
基本的なゲームフローは、これら役物を経て回転体の赤い部分に玉が入れば液晶が変動し、約34.3分の1の抽選をクリアできれば大当り。その後は右打ちでのV入賞で「うまい棒NUS」が発動し、10R約1,500個×3セットで約4,500個の出玉を獲得できるといったシビれるマシンだ。
情報サイトをチェックすると、ボーダーは等価で千円あたり1.4回ほど。要するに、千円で2回以上液晶が変動すればボーダーを超えると思われる。
となると、千円でどれだけ役物内に玉が入ればよいのか。まぁ役物突破率は約16分の1とされているから22回ほどであれば戦えるのだろうかと適当に算出したところ、実際に23~24回ほどだったので「よしよし」とひとりほくそ笑んだのだが、どうにも投資が止まらない。何のことはない、回転体で玉が弾かれまくるのである。
役物「うまみ号」などのフォローもあって、体感的に回転体まではまぁまぁの割合で到達する。その都度、液晶画面であおりが発生するのだが、うまいこと玉が赤い部分に引き込まれるのは、ごく稀。一発だと大半は惜しいタイミングでも微妙な段差に弾かれてしまい、40数年、色々な所で様々な物を取りこぼしてきた我が人生を見ているようで悲しくなるのである。
約34.3分の1という液晶図柄揃い確率も曲者で、パチスロで同数値ならば簡単にレバーONで手繰り寄せられるように思える反面、入賞タイミングを調整できないパチンコでは絶妙に難しい数値。もちろん、一発で引き当てる強者もいるだろうし、調整も良好なのか、既に2万発以上の出玉を持っている人もいたが、こちとら、そんなヒキなど持ち合わせていないのだから、もうすくライター歴20年ながらも、いまだにくすぶり続けているのである。
「ドンマイ」。こういったマシンは運試し。当初はそう考えて打ち始めながらも、気が付けば4万円をコインサンドへ突っ込んでおり、5枚目の万札を投入しようとした刹那、このセリフを思い出した。
あれは忘れもしない『CR餃子の王将3 メガ盛7000』での新台入替初日、運良く抽選をクリアして打つことができたのだが、その日の運は抽選で使い果たしてしまったようで、あろうことかノー大当りで10万円負け。その怒りをSNS上でぶちまけたところ、豊丸産業の公式アカウントから件の返信があったのである。
よもや平和も同じことをするとは思えぬが、あのやるせなさがよみがえったアタシは、投入しようとした万札をポケットにしまって撤収。うまい棒4千本分の負債を抱えて帰宅した後、ふと気になって『Pうまい棒』のシマデータをチェックすると、調子よく出ていた台は4万発を軽々とオーバーしておりました。ここにリベンジを誓います。
(文=濱マモル)
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