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パチンコ店「1年間全く休んでない」と語る強者店長の武勇伝!?

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 パチンコ店の労働環境も以前と比べれば随分と改善されたと思うが、「まだまだ過酷」と感じている従事者も少なからず存在するだろう。

 パチンコ店のシフトの中でも昔ながらの特徴的で、ハードな勤務体系が中抜けシフトではないだろうか。 かなり少なくなったとは聞いているが、まだまだこの勤務体系で働かざるを得ない店長、主任クラスは実在する様子。これは田舎や小型の法人ほど当てはまる気がするのだが、やはり人材不足や雇い入れる余裕がないという理由もあるのだろう。 

 この中抜けシフトとは例えば朝8時に出勤し開店業務をこなし、昼頃に一度数時間の休憩を取り、夕方~夜にかけて再度出勤し、閉店業務までこなすという勤務体系だがこれが実にハードなのだ。

 この数時間の間に睡眠を取ったり、他店にパチンコに行ったりと時間の使い方は様々だが、結局のところ中途半端でゆっくり休めないのが現実。仮に閉店業務の終わる時間が25時だとすれば、精神的には実質8時~25時までみっちり17時間働いているようなものである。

 時代は令和だが平成の最初の頃であればこれくらいのホールは存在したし、店長クラスになると「丸1日休みになる日はほとんどない」という人も珍しくなかったのだ。

 それをまるで武勇伝のように《俺は1年間全く休んでないぞ》と自慢げに語る強者な店長も存在したが、ほとんどの人は泣く泣く仕方なくやっていたのだろうし、もしもこの時代にそれをやっているとなると大変なことである。

 実は私自身にも経験があるのだが、この中抜け番の日々は本当にしんどかったし、その社員時代は本当にハードでみるみる内に痩せていったのだった。

 中抜け休憩中に睡眠を取っていても店や業者から電話が入ることも多く、全く気は休まらない本当に地獄のような日々で肉体的にも精神的にも心休まる日は本当になかったのである。

 だが「いつまでもこれではいけない」と上司にも要望を出し徐々に改善。それには約2年の歳月を要したのだが、それからは他の社員も含め私自身もきっちり週1回は休めるようになり、以前の地獄のような環境と比べればこれでも格段の待遇になったのだ。

 最近は大手法人などでは店長や社員が土日休みのホールも実在するし、業者やメーカーが土日休みということを考えればそれは理にかなっているともいえる。それでホールが、しっかりと回っていくのであれば何の問題もないのだから。

 いずれにせよ現在では日々、週、月間の労働時間の問題もあり、ひとつ間違えれば大問題となり得る。現在もその体系を採用しているホールはくれぐれも気を付けていただきたいものだ。

 仮に昔ながらの「めちゃくちゃハードな勤務体系」のホールが存在するのであれば…今一度、しっかりと考え見直してみることをオススメしたい。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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