パチンコ「中古価格が300万」! 初代のマインドを色濃く引き継ぐ大物が一人勝ち!!
ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今年の残りも1ヵ月半を切った。流行語大賞の候補が発表されるなど、2021年を振り返る行事もぽつぽつ出始める時期となるが、パチンコでもファンを熱狂させた新台を振り返り、見直してみようというスピンオフ企画。今回は2021年の6月に登場した激アツ新機種をピックアップしたい。
今年の6月に登場した機種は13タイトル15機種。傾向として顕著なのは『超ハネ獣王』や『天龍∞2』『ニュートキオ』など役物機が数多く登場したことである。ただ、この「激アツ新台JUDGEMENT」はデジパチ、それもミドルタイプを中心とした稼働のメインとなる主力機種を扱っているので、本企画に限っていえば、この役物機による影響はほとんどない。
そんな6月の新台はこの機種を中心に語らなければならないだろう。『牙狼月虹ノ旅人』である。ご存知、『牙狼』シリーズの最新作にして初代のマインドを色濃く引き継ぐ大注目のマシンである。
突入率50%、継続率81%、右打ち中はオール1500発と伝説の「魔戒CHANCE」を可能な限り再現したRUSH性能にかつての興奮が蘇るファンが続出。絶大な人気を獲得し、まさに初代のような稼働をもたらした。
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その圧倒的なファン人気ゆえに、現在では落ち着きを取り戻しているが、一時期は200万、300万と中古価格が高騰。そのフィーバーぶりが目に見える形で現れたのである。6月の新台は『牙狼月虹ノ旅人』の一人勝ち。
その一方で、人気が『牙狼月虹』に集中した他機種は軒並み苦戦を強いられる。ST+小当りという組み合わせの新機軸RUSHや5段階に変形するボタンなど意気込みを感じられる『Pバジリスク~桜花忍法帖~』は、時期がズレればもう少しやれたはずではないだろうか。
ただ、他メーカーもこのような状況になることは充分予測していたもので、実は6月の新機種においてミドルタイプのマシンは『牙狼月虹』と『バジ桜花』の2機種だけ。あとはライトミドルや甘デジばかりで、リスク管理を万全にした防御姿勢で挑んでいたのである。
その意味では、よほどのことがない限り想定内といえそうであるが、JUDGEMENT的には残り『Pビビッドレッドオペレーション』だけに終わったので物足りなさを感じる月となった。
ちなみに『Pビビッドレッドオペレーション』は、コンテンツの力もあるおかげで上々の人気と稼働を確保。いまでに根強くファンに支持されている良台となっている。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。