パチンコ「一撃6000発」を激アマ確率で狙えた名作! ドラ当りやプレミアム演出も搭載された古き良き時代の偉大なる初代!!
年末。クリスマスにお正月、10日に満たないわずかな期間に最大級のイベントが多発するテンション激上がりの時期だが、この季節になると思い出すことがある。国語の授業で俳句を扱っていた際に知っている季語を答えていく場面があった。
雪だの花だのと応じていくなかで、ある同級生が衝撃の一言を放ったのである。「大晦日だよドラえもん」。クラスは沸いた。そのときのクラスメートのドヤ顔を私は一生わすれないだろう。
そんなドラ繋がりで紹介するパチンコ台『ドラドラ天国』は、豊丸から登場した3回権利物の名機である。最近甘デジながら2000発以上の出玉を獲得できる『P絶超電役ドラドラ天国2400‐99Ver.』や『Pドラドラ天国さんきゅー2000Ver.』がリリースされたが、そのシリーズの初代となる。
出玉力を謳った最新作からもわかるように初代『ドラドラ天国』もパンチ力に強みを発揮する機種である。3回権利ということで一度大当りをモノにすれば以後2回の大当りが約束される。1回で約2000発、つまりトータルで6000発となる。
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ただ3回ワンセットの機能を持つ権利物はだいたいこのくらいの出玉を一撃で吐き出すので特段珍しいことではない。では本機の何が特別だったのか。それは大当り確率で、1/281と破格の甘さだったのである。
通常の3回権利物の大当り確率は1/300より低いものばかり。相場は1/320〜350くらいで、一昔前のミドルタイプくらいの感じであったので1/300を切る確率なのは非常に激アツとなる。
このスペック性能がファンの台選びにおける誘引要素になったのは間違いないが、本機の魅力はそれだけではない。作り込まれた演出も本機を名機たらしめる大きな要素となっているのである。
例えば「ドラ」機能。本機は1〜9のピンズ牌と東西南北の字牌によって絵柄が構成されており、その3つ揃いで大当りとなるが、中出目にはさらに龍・発・中が加えられ、字牌でのリーチの際は液晶の上部に表示されたドラ牌が停止しても大当りとなるようになっている。
ドラは大当りごとに変更されるのでまさに麻雀のようなゲーム性でドラが懸賞牌としての機能を発揮し打ち手に付加価値を与えるのである。
また、3回目の大当り終了後に「運試し」と称したサイコロ演出が行われるのだが、これは当時のホール営業で当たり前であった「ラッキーナンバー」の抽選になる。
ラッキーナンバーとは通常権利終了後に出玉を交換しないといけないルールであるが、ホールが指定する数字の図柄で大当りした際にはそのまま遊戯が続行できるサービス。その数字の抽選を機械で行うという演出である。
そして本機の演出を語るうえで忘れてはならないのが「竜巻落下リーチ」であろう。これはスーパーリーチのひとつで、本機にはノーマル、クルクルリーチとこのリーチという3つのパターンが用意されているが、竜巻落下リーチは大当り濃厚となるプレミアム演出となっており、その走りなのである。
破格の大当り確率で一撃6000発。通常時は演出も面白い。まさしく天国のような機種。豊丸としては「ドラドラ」ならぬ「ドヤドヤ」天国であっただろう。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。