パチンコ変革の時!? 低射幸性営業の「今」求められるのは出玉ではなく……
全国にパチンコホールを展開する『ダイナム』が、2017年2月24日(金)ダイナム信頼の森 三重松阪三雲店において、パチンコ無料体験会を開催。地域の方々に向けた一般開放と同時に、近隣の老人福祉施設の利用者35名を招待した。
参加者の30%が経験者だったようだが、久しぶりに遊戯された方も多かった様子。初体験となる方々と一緒に遊戯を楽しんでおり、90%以上の方が「この様な機会を通じてまた遊びたい」といった感想を述べている。
この反応に『ダイナム』側は「パチンコを楽しんでくれて嬉しい」「楽しくパチンコができる企画を今後も実施していきたい。今日は多くの方の笑顔が見られたので開催して良かった」とコメント。社会貢献の一環として開催した本会が、意味のあるものと確信したようだ。
「『ダイナム』さんといえば、スポーツ発展へ強い思いを持っていることが有名です。先月のスカッシュの大会にも特別協賛し、大きく取り上げられましたよね。この大会は、賞金がスカッシュの大会として最大級の総額100万円だったこともあり、約200名もの選手が出場したんです。
このような大会を開催し続けることが、スカッシュのメジャー化へ繋がっていることは間違いないですよね。そのような貢献が、パチンコ業界の今後へ影響を与える可能性もあると思います。
今回のパチンコ無料体験会のような活動も一緒です。近年のパチンコは短時間で大量出玉が得られる台や、勝率が高いと思わせるようなイベントの影響でギャンブル的要素が強まっていたと思います。そのような状況で『パチンコの本質は遊戯です』と主張しても理解してもらうのは難しいですよ。
規制によって今後は低射幸性営業を行っていく訳ですが、それだけではイメージを払拭できる訳ありません。業界全体のイメージを変えるための努力が求められるのではないでしょうか」(記者)
庶民の娯楽や息抜きとして生まれ「ギャンブルとは一線を画す遊戯」といった本質を持つパチンコであるが、世間には「ギャンブル(好ましくない)」といったイメージを持たれていることは否定できない。
その染み付いたイメージを払拭することは極めて困難である。完全に払拭することは、不可能に近いのかもしれない。
しかし、今回のパチンコ無料体験会を開くような”動き”は、今後へ繋がる可能性を秘めている。その効果が僅かなものだとしても、ギャンブルのイメージからかけ離れた「存在意義」を示せることは大きな意味を持つはずだ。
(文=高杉晋太郎)
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