パチンコ新台「軽いのに約90%ループ」も話題…大手メーカー「遊べるスペック」の歴史を辿る
パチンコ分野で活躍を続けるメーカー三洋物産
看板機種である『海物語』で高継続×ハイスピードのゲーム性を実現した『Pスーパー海物語 IN 沖縄5 夜桜超旋風』が話題となった同社。今後はライトミドルの当りやすさながら継続率約90%の超速RUSHを搭載して人気を博した『Pストライクウィッチーズ2』のライトスペックをリリース予定である。
新台『Pストライクウィッチーズ2 129ver.』は、その名のとおり大当り確率が1/129.7とさらにお手軽感覚が増したもののRUSHの継続期待値は約90%と据え置きで連チャンを楽しめるようになっている。そのうえ、右打ち中は最大ラウンド比率が20%と出玉感にも注力、各種のレベルが高いストライクなスペックとなっている。
こういったライトスペック、甘デジタイプの人気は2005年以降、うなぎのぼりで高まっていった印象。いまでは必要不可欠なジャンルとして絶対的地位を確立しているが、かつて「遊びやすい」パチンコの定番は羽根物であった。
同社の「遊べるスペック」の歴史を辿る
三洋の羽根物といえば、『スタジアム』や『サーカスIII』などがあるが、デジパチの実績に比べるとやや印象が薄い。そんな状況もあってか、2010年代に起こった羽根物復活ブームでは自社ブランドの超人気タイトルを大胆に投入した。
たとえば『CRAハネ海物語』。ご存知『海物語』の羽根物バージョンである。役物は上下2段構造で、上ステージには3つのポケットが刻まれた回転体が搭載されており、赤枠で覆われたポケットに入賞すると下段ステージへと移る。
下段ステージではV入賞口と一体化したクジラッキーが待ち構える。入賞口は左右に半円を描くように可動するようになっており、ステージの手前中央でタイミングよく玉とVが重なれば大当りとなる。
一方、役物の背後で変動する液晶による直撃当りが用意されており、1/149.9の確率で液晶当りが発生するデジパチ要素も加えられている。チャッカーに入賞しても羽根が開かない場合は直撃当りのチャンス。魚群にマリンちゃんリーチなど慣れ親しんだリーチアクションで大当りを狙う格好だ。
また、連チャンのチャンスとなる時短機能も搭載。大当りの約1/2で100回転の電サポモードに突入し、役物や液晶で次の大当りを期待できるのである。
そしてもう1機種。『大工の源さん』にも羽根物タイプが存在。『CRA羽根物大工の源さん』は、役物こそ『CRAハネ海物語』とほぼ同じだが、爆裂性で名を馳せたシリーズらしく、時短による連チャン性が最大の魅力となっている。
役物当りから10%、液晶による直撃当りでも18%と突入率は非常に低いものの、一度時短に入れば約75%の確率で電サポ100回転のモードがループ。時短中は最大の10ラウンドが25%の割合で獲得できるなど、抜群の一撃力を秘めた羽根物なのである。
純然たる羽根物はこの2機種以降リリースされていない三洋だが、『CR風魔の小次郎』や『CRクジラッキー』など魅力的な液晶×役物のハイブリッド1種2種混合機はいくつか発売されているので、役物メインの機種を登場させてほしいところである。
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