パチンコ「爆裂スペックなのに短命」!? ジャンプ黄金期を支えた名作タイアップ機

パチンコにおけるコアな年齢層は50歳前後の男性!?

　2016年のデータによれば、過去1年間で1日でもパチンコを打ったことがある人の人数において「40～44歳」の男性がもっとも数が多かったようだ。

　この層は昭和45年～55年くらいの、いわゆる団塊ジュニアと呼ばれるような世代になる。したがって、パチンコ機を作るうえでも、この年代のファンたちに訴求することも重要なポイントとなる。

　その層に向けた1番わかりやすいコンテンツとは何だろかと考えると、隆盛を誇っていたマンガやファミコンを筆頭にしたゲーム、夢中になったロボットアニメなどになる。当てはまる版権機は枚挙にいとまがないだろう。

　とくに、黄金期と謳われた週刊少年ジャンプに連載されていたマンガの惹きはこの世代には絶大で、『北斗の拳』『キン肉マン』『聖闘士星矢』『キャプテン翼』など、どれも人気のロングランシリーズ機となっている。

「爆裂スペックなのに短命」!? ジャンプ黄金期を支えた名作

『CR魁!!男塾』もそんなジャンプ黄金期を彩った人気作品をパチンコ化した機種だ。爆発力を持ったスペック性と原作のストーリーとうまく噛み合わせたゲーム性を搭載。サミーからリリースされた。

　メインとなるハイミドルタイプは大当り確率が1/399.6で確変突入率が81.7％の次回ループタイプ。出玉のある大当りはすべて確変となる、いわゆるバトルタイプのシステムを採用している。

　突確or突時で突入する「寿命蝋モード」は20回転ごとに継続演出が発生するドキドキの状態非表示モード。液晶左にある巻物役物に映し出されたロウソクの火が完全に消えるとモード終了となり通常時に戻ってしまうが、鼓動音が止まっても画面がそのままなら継続成功だ。また、巻物ギミックがフラッシュして確変昇格となるパターンもある。

　右打ち中は約42％が最大出玉となる15ラウンド約1700発、少ないほうの大当りでも7ラウンド約800発と強力な出玉性能を誇るが、突確で確変に入ってすぐに突時を引いてしまい出玉0発で連チャンチャンスが終了してしまう可能性もあり、スリリングで刺激的な内容となっている。

　ただ、どういうわけか次に繋がらずシリーズ化はされなかった。とはいえ、コンテンツパワーに疑いの余地はないので、10年後にDaiichiから同名の機種がマックスタイプでリリースされた。

　しかしながら、Daiichiからもいまのところ続編の便りは届いていない状況で、前述の大人気ジャンプ黄金期パチンコに劣らない作品ながら、なかなか思うような結果が得られない不遇のマシンとなっている。

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