パチンコ大当り確率500分の1で「3回1セット」の珍機種!?
老舗メーカーの話題となった珍機種!?
先日は『ロックンビート』という、現金機でありながら現在のミドルスペックレベルな機種を紹介しました。その遊技機メーカーは「マルホン工業」です。
ご存じの皆さんもいらっしゃるとは思いますが、同社はちょっと前に民事再生を行なって厳しい時期がありました。しかし企業の努力もあって、近年にようやく底を脱したのです。現在では、液晶デジパチに頼らないセグやドット、またはクルーンを用いたゲーム性の遊技機を発表しています。
先日の『ロックンビート』辺りに発表した同社の機種は、そのほとんどがドットデジタルを用いたものばかりでした。名作揃いであり、さすがにまとめては紹介しきれないのです。それは追々紹介していきますが…。
同時期に現在のP機やCR機よりもかなり重い確率で、当たり前のことがそうでないゲーム性を持ったスペックの機種がありました。これもドットを使った同社の珍機種です。
現金機『サイドセブン』
今回は1993年に発表された現金機『サイドセブン』を紹介したいと思います。残念ながら私は同機を打ったことがありませんでしたが、色々と映像で確認しています。
大当り確率が、何と過去のCR機MAXタイプよりも重い「515分の1」という驚愕スペックです。大当り絵柄が22種類あって、そのうち20絵柄で大当りすると、以後2回大当りします。この頃の後に登場する『CR黄門ちゃま2』や『CRフィーバーワールドⅠ』などのスペックに近い感じです。
ただし同機は、いわゆる「3回ワンセット」の3回権利モノみたいなものでした。
大当り絵柄の22絵柄中20絵柄が以後2回大当りするわけですが、残りの2絵柄ってどれだったのでしょうか?
実は「333」と「777」なのです。
パチンコ絵柄の常識では考えられない設定だったのです。2つの絵柄ならば当たり前に確変に入るのが普通ですが…今思えば、同社ってちょっと変わっていたのかもしれませんね。
というわけで、「333」と「777」は単発でおしまいなのでした。当時も今も、これはガッカリですよね。当時の営業形態は、ラッキーナンバー制を用いていました。色々としらべてみると、この2絵柄を利用してパチンコ店によっては初回大当りを「無制限」としていたようです。
知らずに打っていたら…
確率が約500分の1、基本3回ワンセット、「333」と「777」が大当り1回だけ、というかなりの珍スペックの『サイドセブン』です。
今考えると、その500分の1って打ちたいとは思わない気がします。その頃は遊技機の隣・その上の幕板などに、遊技機のスペックや説明などの販促は無かった時代です。
攻略雑誌で、ようやくそのスペックを知ることができたといった感じです。知らずに打っていたら、財布は恐ろしいことになっていたことでしょう。
でもドットデジタルのクオリティに関して、メーカーのマルホンは大変すばらしい技術を持っていたと思います。大半のデジパチって液晶画面がほとんどです。これに頼らないドットデジパチを、同社には現在において発表してもらいたいと思っています。
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