「ゴト被害」で短命に終わったのは残念…甘デジ+役物で話題をさらった「傑作パチンコ」
平和の人気シリーズの一角を担っている『南国育ち』
今回のレトロパチンコは、寂れたレンタル店でほこりを被っていた平和(アムテックス)の『CR南国育ち羽根』(2017年)です。
南国育ちといえば、そのルーツはパチスロ4号機時代にまで遡ります。パトランプがキュイーンと鳴ればボーナス確定。ボーナスの最終JACゲーム中にバタフライランプが光れば1G連チャン確定という単純明快且つ軽快なゲーム性で人気となったストック機でした。
そのスロ南国育ちが初めてパチンコ化したのが2009年の『CRA南国育ち』で甘デジとして異例の大ヒットを記録。突確、潜伏確変に小当りもあり。8個保留を採用したST機で、今思えば複雑そうにも見えますがキュイーンと鳴ればいつでも大当りの単純さでパチスロの良さも再現していました。
今では平和の人気シリーズの一角を担っているのですが、個人的にパチの南国といえば甘デジのイメージがあります。通常ですとミドルのリリース後に甘デジがリリースされるのがほとんどですが、この初代南国に関しては甘デジ後にミドルが販売されるという真逆のパターンでしたからね。
甘デジ+役物で話題をさらった名作
その後いくつかの後継機種をリリースし、CR機としては最後のリリースとなったのがこの南国育ち羽根でした。そんな本機もやはり甘デジなのですが、約1/319.6の図柄揃いと約1/41.8で訪れる『キュインチャレンジ』(当選率は約1/3.47)の合成確率が1/99.9という特殊なスペックでした。
見事当りを射止めれば必ず『スーパー南国ラッシュ』(時短50回)に突入。ラッシュ中はキュインチャレンジの突入率が約1/18.9となっており、トータルの大当り確率も約1/54.4にアップ。ラウンド振り分けは5R約350発(60%)と15R約1050発(40%)ですが、15Rに偏った時の出玉加速は中々です。
といったゲームフローなのですが、やはりキモは役物。無類の羽根モノ好きであり、クルーンや回転体にも目がない私にとってはたまらないパチンコ機だったのですね。
あえて大げさに見せているのでしょうけど、キュインチャレンジに突入するとドキドキロードが解放し猿が玉をキャッチしそれを解き放ちます。今度はその玉をタコがキャッチし回転体へと送り、V入賞で大当りという流れ。
この一連の動きに魅了されたのですが、大当りでなくともまだチャンスはあり、ハズレ穴でなくSPと書かれた穴に入れば第二の回転体へ。ここでは約1/2でV入賞ですから大チャンス。ここで外れると本当に終わりでガッカリなんですけどね。
「ゴト被害」で短命に終わったのは残念…
しかし、アナログ機故の宿命か…本機はドツキによるゴト効果が絶大でしてね。私が思いっきり楽しむ間もなくアっという間に撤去が進んで行ったのです。
今回は心ゆくまで堪能し、一撃5000発まで育てましたが、羽根モノやアナログ機も頑張ってほしいものです。
パチスロは、かつての出玉性能を取り戻しつつあります。『スマスロ北斗』の盛り上がりも大いに結構なんですが、昔ながらの遊べる遊技機にもスポットがもっと当っても良いのではないでしょうか。
売上やゴトなどの影響からリリース自体も少なくホールからも敬遠されがちなアナログ機ですが、いつまでも昔が忘れられない私としては、羽根モノやアナログ機をこれからも応援していきたいと思います。もちろんNEXT南国育ちにも期待です!
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