パチンコ業界に残る「負の遺産」解決にも大いに期待、日電協新理事長就任に対する大御所ライターの見解は…
日本電動式遊技機工業組合は6月8日、東京都千代田区のパレスホテル東京で第43回通常総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、新理事長に北電子の小林友也氏を選出した。オリンピアの兼次民喜前理事長は相談役に就任した。
小林氏は「今後注力していきたい点」として3つをピックアップ
この件については、我々ユーザーにさほど関係はなさそうに思えるものの、「関係なくはないというのが厄介なところ」としているのが、業界のご意見番である大崎一万発氏。主宰YouTube「まんぱつ」で先日公開された動画では包み隠さず自身の見解を述べ、視聴者から「ストレートな物言い」などと反響が寄せられている。
この動画によると、小林新理事長は「今後注力していきたい点」として、3つの点を挙げたそうだ。
1つ目は「スマスロの推進」で、大崎氏は「十分に成果が上がっている」と評価。スペックやゲーム性のみならず、普及のスピードについても「大成功」としており、小林氏としても「Aタイプは急いでスマスロ化する必要はないのでは」としつつ、「ATタイプに関しては基本的に全てスマスロへ移行する」という流れができていると話したそうだ。
2つ目は、「スリープユーザー、ノンユーザーへの訴求」。こちらも大崎氏はサミーの『スマスロ北斗の拳』を例に出し、「目論み通り、スリープ・ノンユーザーの取り込みに成功した」と発言した。
ただ、3つ目の「中古機流通の更なる健全化及び時代に適した運用」に関しては、「ちょっと引っ掛かるところが、僕レベルですらある」とコメント。その理由について大崎氏は、各メーカーの販売方法や、購入後の売却等々における制約などをピックアップした。
ホールが何故「玉を出せない!」と嘆いているのか
曰く、ホールが何故「玉を出せない!」と嘆いているのかと言えば、それは「機械代の高さ」にあるとのこと。これは「パチンコ・パチスロ共に存在する、多分最後の最後に片付けなきゃいけないけど、誰が片付けるんだっていう1番デカい問題」だそうで、購入後の売却等々についても、健全化とは「カジノとか、そういう不埒な人たちに流れないようにしようみたいなことをおっしゃっていると思う」と一定の理解をした一方で、「ホールが買った機械はホールの財産」「その売買に関して、メーカーがいろいろ言うということは、本当はしちゃいけないんじゃないの?」と持論を述べた。
売りたいメーカーと、なるべくお金は払いたくないホール。この時点で大崎氏は「利益相反しちゃってる」とし、この構図を「いい加減変えないと、スリープユーザーがどうこう、ゲーム性がどうこうじゃないじゃないですか」と懸念。小林新理事長に対して「今までの負の遺産を、どう解決していくか」「影響力のあるメーカーさんだからが故に、前向きな方針を示していただきたい」とメッセージを送り、「大いに期待してウォッチさせてもらいたい」と話をまとめた。
(文=編集部.)
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