パチンコ広告規制が「十数年振りの緩和」? ベテランライターが広告宣伝ガイドラインに言及
全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進のホール関係4団体は2月29日、「広告宣伝ガイドライン」の第2版を発出した。
各種業界誌によると、第2版では「賞品と総付景品に関する広告宣伝」「第三者に依頼して実施する取材等に関する広告宣伝」の2項目を追加。2023年2月9日に制定された第1版の6項目と合わせて、計8項目が対象となった。
これについて、業界の重鎮である大崎一万発氏は、主宰YouTubeチャンネル「まんぱつ」内の動画にて、「パチンコ店でやれることが増えた改正」とコメント。「一説には十数年振りの緩和に近い状態」とし、パチンコ関係者にとっては「諸手を挙げて『よくやった」という風な内容」と評価した。
「これが何月何日、どこそこへ行きます」といった告知もOKに
その理由として、大崎氏は先述した2項目を挙げ、「賞品と総付景品に関する広告宣伝」は、たとえば「機種名に関連する景品を入荷して、堂々とお店が掲示してよくなった」と解説。現状、既に実施しているホールもあるが、これはいわゆる「脱法」的なことであり、これからは「ジャグラー景品入荷!」といった告知もOKとなるそうだ。
ただし、「ジャグラーの筐体写真を使う」など「高設定の投入を匂わすようなものとくっつける」のはNG。「日替わりで景品をオススメする」「期日を前もって示した上での賞品入荷」といった行為も禁止だという。
一方、「第三者に依頼して実施する取材等に関する広告宣伝」は、「実践来店の場所や日時」の告知が解禁に。大崎氏曰く、「各都道府県なり所轄単位では異常に厳しい所がある」ことから、「そういう所がどういう風に緩和されるのか。ちょっと時間がかかるかもしれない」としたが、大元の警察庁が許可したことで、「〇〇交差点の近く」など「脱法的な告知をしなくてよくなる」のだそうだ。
また、晒し屋に関しても「これが何月何日、どこそこへ行きます」といったことが言えるように。大崎氏は「全部に対して平等に解禁になる」とし、「これは結構、大きいこと。後ろめたいことをやってる感がなくなるだけでも、本当に気が楽になる」と続けた。
しかも、当日に「なにを打つか」まで告知してOKとのこと。もちろん、具体的な設定や調整への言及、「日替わり的なものや、先のことに対しての予告」は禁止だそうで、大崎氏は「あくまで自然体でやってくださいというのが、今回のガイドラインによって滲み出てきている思想」と感想を述べた。ちなみに、これらの告知をする際は「広告宣伝」や「PR」というタグをつける必要があるという。
これを受け、果たしてパチンコは活性化されるのか。過去には「やりすぎた」ことで規制された経緯があるだけに、ファンとしても注視したいところだ。
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