マイナーパチスロメーカーならではの「斬新なアプローチ」! 大手パチンコホールとタッグ、変則スぺックでパチンコ初参入
パチスロメーカーによるパチンコ初参入の歴史を紐解き、最初のパチンコ機を製造した際のスペック、ゲーム性などを掘り下げてきたが、パチスロのメジャーなメーカーは出揃ったので、これからはマイナー系のメーカーの話になる。
■過去記事
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こういったボジションのパチスロメーカーでパチンコ参入の口火を切ったのはベルコになる。パチスロ機としては『スーパービンゴ』が有名だろう。同社がパチンコに参入したのは2012年、『CRデジパチA(エース)』にて、である。
パチンコ初参入機はダイナムとのコラボ機
本機のパチンコ参入事例は、これまでのケースにはない特殊なものだった。じつはこの台、プライベートブランド機なのである。パチンコチェーン店の最大手「ダイナム」専用機として全国319店舗に約1000台導入されたという非常に珍しいパターンになる。
3×3マスの7セグディスプレイが目を引く本機は、STタイプと転落抽選タイプの2つのスペックで登場したが、どちらもクセのあるゲーム性となっている。
STタイプ(A‐DS)のほうは大当り確率が1/128.5で、大当り後は必ずSTに突入するが電サポ回数に8or20or80という振り分けが存在。STは20回転なので、8回の「チャレンジ8」だとSTの途中で潜確状態になるのである。
反対に最高回数の「スペシャル80」ならST後に60回転の時短が付き、トータル継続率が約80%と連チャン性が大幅にアップ。電サポ中の大当り時は76%の割合で80回転が選択されるので大きな一撃を期待できる。
一方の転落抽選タイプ(A‐DN)は、大当り確率が1/99.9の甘デジ仕様。こちらも確変突入率100%になっているが、大当り終了後の電サポは8回転固定。もちろん、転落していないかぎり電サポがなくても確変状態は継続されるが、見た目からどちらにあるかを判断するのは困難だ。
「ベルコ」ブランドにおいてのぱちんこ遊技機第1号
この『CRデジパチA(エース)』が事実上のパチンコ初参入ではあるが、ダイナムとのコラボマシンなのでメーカーが公式にしているパチンコ初参入機はほかにある。
「ベルコ」ブランドにおいてのぱちんこ遊技機第1号は『CRリーチラッシュ』だ。大当り確率は1/291.271のミドルタイプで、確変システムは転落抽選を採用。大当り後必ず確変に突入するものの毎回転で確変終了の抽選も同時に行われている。
スペック的には『CRデジパチA(エース)』転落抽選タイプのスケールアップ版といった感じだが、本機にはほかにない大きな特徴がある。それは「ブンブンパチンコ」と銘打たれたスタート性能である。
通常時から電チューが頻繁に開放しデジタル回転率をサポート。1分間で10回転という驚異のスタート回転率を実現している。スペックによって多様に変化するものではあるが、1分間で5、6回くらいが一般的か。
プライベートブランドによるパチンコ初参入や業界に先駆けた斬新な機能の搭載など、マイナーメーカーならではの戦略を駆使し、存在感を示したベルコ。その後も継続的に新台をリリースし、パチンコ事業も確立している。