【レトロパチンコ】雨の日も晴れ晴れできる「傘」羽根モノ 楽しい仕掛けが満載の名人芸!
全国各地で梅雨入りが発表されています。この時期、手放せないのが「傘」。折りたたみ派?ビニール派?それともちゃんとした傘ですか?パチンコで傘といえば和傘です。
和傘といっても、番傘とか蛇の目傘とか舞傘とかいろいろ種類があるようですが、ここがいうのは曲芸で使うアレ。海老一染之助染太郎師匠でおなじみですね。
『名人会』(SANKYO)
その伝統演芸をモチーフにした羽根物がSANKYOの『名人会』。役物は大神楽師・三ノ助が傘を持つ機構となっており、自律回転する傘によって入賞した玉がさまざまな方向に散らばっていきます。
「アタリ」と書かれたVゾーンに対してストレートに落ちてくるパターンや役物内の壁をクッションに跳ね返った玉がくの字にVを襲うルート、下段ステージでバウンドしながらなど、入賞パターンも多彩です。
また、スタートチャッカーに入賞すると三ノ助の後ろから、隠れていた三太郎が羽根開放時に顔を出し、軌道を変化させることも。このとき、三ノ助も左手を傘から離し、V方向へと誘うような動きを見せます。
大当り時は回転する傘の上に玉が貯留するような仕掛けが施されています。最大8個まで貯留し、9カウントか16回羽根開放で貯留が解除され、貯まった玉を一気に開放。ダイナミックにVゾーンを急襲する瞬間が最大の見せ場となります。
最大15ラウンドまで継続し、完走すれば、もちろん台の状態によって変化しますが、約1800発前後の玉を見込めます。継続率も高かったし、出玉感ある羽根物でしたね。
『オメデタブラザーズ』(西陣)
そして、西陣からも同じコンセプトの羽根物が登場しました。その名もズバリ『オメデタブラザーズ』。役物の奥に傘を回す芸人のギミックがあるなど、見た目や基本的なゲーム性は共通項が多いです。
ただ、下段ステージにスペースがあるので、『名人会』よりじっくりと玉の動きを観察できます。この奥行きを使った玉のアプローチに一喜一憂するのが本機の醍醐味ですが、傘役物に関与しないで左右から流れてきた玉が斜めにVを狙うラッキーパンチルートも存在しました。
大当り時は傘に貯留され、規定の条件(10カウントor羽根18回開放)で解除、この瞬間に大量の玉が下段ステージを爆進し、Vゾーンを陥れます。
しかし、玉の数が多すぎて入賞ルートの大渋滞が起こり、モーゼの十戒が如く、玉の波が左右に割れて継続しないなんてことも。ですが、本機の傘にはその先端(纏)部分に磁石が仕込まれており、ここに付いていた玉は貯留解除のあと、最後に解き放たれる仕組みになっていました。
したがって、この最後の一発がパンクの窮地を救う救世主として大活躍するのです。めちゃくちゃ面白い継続システムじゃないですか? これがあるからこそ、単なる二番煎じのパクリ台との誹りを受けず、名機として羽根物ファンは寵愛したのです。
羽根物の奥深さを味わる「傘」が主役の羽根物。雨降りの陰気な雰囲気を吹き飛ばしてくれる素晴らしい2機種でした。