【羽根モノ】インパクト抜群の役物！ コア層に深く刺さったレトロパチンコ

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• でもモチーフにしてしまうパチ業界。それは自然も例外ではない
• お天気お姉さんをモチーフにした羽根モノ

　なにやら早くも今年はじめてとなる台風が発生して、月末あたりに日本に最接近するようです。春がなくなったかと思えばもう梅雨入りの気配。いまさらですが、日本の気候はどうなってしまったのでしょうか。

何でもモチーフにしてしまうパチ業界。それは自然も例外ではない

　ところで、日本には「天気」という言葉があります。従来の意味としては、気象に関する全般の状態や気象要素を表すはずですが、なぜか晴れのことも天気と呼びます。

　逆に英語の「weather」には悪天候といったニュアンスを含むとか。これは日本が年間の約7割近くで晴れる日となる一方、イギリスは曇りなど天気の悪い割合が高いからでしょうか。

　さて、何でもモチーフにしてしまう貪欲なパチンコ業界ですが、それは“自然”も例外ではありません。『雷電』『CR疾風迅雷』などのカミナリ系、『CR花鳥風月』や『春夏秋冬』といった景物系、『ぱちんこ怒ッ火山』や『海物語』などの自然物といった具合です。

　そして、「天気」もパチンコにしてしまいました。平和の名機『お天気スタジオ』ですね。これはニュース番組にかかせない「お天気コーナー」をピックアップしているので、テレビ番組タイアップ機という側面もありますが、この手法を用いて、なんと「天気」は羽根物にまでなっているのです。

お天気お姉さんをモチーフにした羽根モノ

　それが奥村の『お天気キャスター』。役物は机に座るお天気お姉さんがデザインされています。機構は人形役物の王道、『玉ちゃんファイト』タイプで、胴体の空洞部分を通過して足元に玉が収まるようになっています。

　座っているキャスターの足が膝からハの字に広がり、抑えのなくなった玉がVゾーンに向かって進んでいくルートがメインの大当りパターンですね。

　大当りするとラウンド振り分けの抽選演出が発生。図柄は傘・雲・太陽アイコンの3種類で、それぞれ1ラウンド、4ラウンド、14ラウンドになっています。ただ、これは継続を約束するものではなく、そこまで貯留をサポートするよというもの。傘の場合は貯留なしで消化しなければなりません。

　当然、サポートラウンドよりラウンド数が伸びる、自力継続も可能で、雲マーク停止でも完走できたりします。肝心の貯留も積極的にサポートしないというだけで、サポートなしのラウンドでも足を閉じた貯留ポジションを維持する時間（7カウントくらいまで）は設けられています。

　ただ、お天気キャスターが交互ではなく、両手を同じように上げ下げすることで胴体への進入が妨げられるなど、貯留なしでの継続率はそれほど高くなかったように思います。

　個人的に、奥村の羽根物はあまり印象に残っていないのですが、この『お天気キャスター』はすぐに思い出すことができる数少ない機種ですね。