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これぞ真のプロフェッショナル! かつて旋風を巻き起こしたパチンコ「釘叩き集団」

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パチンコ店イメージ
パチンコ店イメージ

 皆さん「釘師」や「設定師」という言葉を聞いたことがあると思いますが、最近だとYouTuberの◯◯設定師が思い浮かぶのでしょうか。それはさておき自称「設定師」みたいな方はたくさんいますが、それって単に自店ホールで設定を担当しているだけであって設定師とは全く別物だったりします。

釘・設定師というのは現在でいうコンサルタント

 多くの方はパチスロの設定を担当する人のことを設定師だと思われているのかもしれませんが、厳密にいえば違います。釘師もそうですが、◯師というのは現在でいうコンサルタントといっても相違ないからです。

 数十年前のパチンコ店は集客して売上を上げていくためにすることといえば、釘調整くらいしかなかった時代がありました。それこそ先日7月4日に23回忌を迎えたパチプロ・田山幸憲氏の頃はまさにそんな時代だったのではないでしょうか。

 客が飛んでしまい閑散としているホールに釘師がコンサル的に半常駐し、夜な夜な釘調整をするというのは珍しくないことだったと記憶しております。釘師と客との真剣勝負でありせめぎ合い。でも今はそんな時代ではありませんものね。

 現在も釘調整は原則NGとされていますし、パチンコ台における釘の役割は年々薄くなったように思えます。それでもほんの数年前までは、本物の釘師と呼ばれた方が細々と生き残っていたのも事実なんですよ。

釘調整専門の「裏部隊」

パチンコ台調整工具
パチンコ台調整工具

 私の知るある遊技機販社には、釘調整専門の裏部隊のような方達が存在していましてね。大型の新台入替やグランドオーブンなどでは非常に重宝していたそうです。だって何百台とかを全て調整するとなるとめちゃくちゃ大変じゃないですか。

 釘調整自体が非常に技術を要するものですし、ほとんどの店では調整出来る役職級の数なんてたくさんいないので少人数でやるとなると大変な労力と時間を消費します。そこで活躍するのが裏部隊です。

 たとえば、CR〇〇30台のスタートは〇〇でベースは〇〇に! などと指定すればピッタリそれに合わせてくれるくらい技術力が高かったそうです。逆にいうと、調整込みで見てくれるからその販社で台を購入するなんてホールも多かったんだと思われます。

 それと同様に設定師もそうでしたね。それだけ遊技機自体も扱いやすく設定に素直だったからこそ可能だったのかもしれませんが、その日の営業が終わってみれば出玉もしっかり魅せられたうえに指定通りの出玉率に収まっていました。

 となればそりゃ重宝もするってもんです。昔は釘の学校もありましたけど今もあるんですかね。でも現在はそんな釘の学校自体もが違法だとされる時代。2022年にも釘の学校の摘発のニュースがありましたが、おかしな時代になったもんです。

 そしてそういった釘師や設定師と呼ばれた真のプロフェッショナルも時代とともにその役割を終え消えていく存在なのかもしれません。現在もパチンコ店のコンサルタントは多くいますが、そこまで踏み込んだコンサルはほとんどいないでしょうからね。

 ところで『釘師サブやん』ていう釘師の漫画があるのはご存知でしょうか。まさにそういった釘師を描いたストーリーです。興味のある方は是非検索して見て下さい。それと先ほど名前をあげさせて頂いた故田山幸憲さんの『田山幸憲パチプロ日記』も面白いですよ。

 こちらは小説版、漫画版とありますが本当に名作なので皆さんも是非読んでみてはいかがでしょうか。しびれますよ! それではまた。

電撃しらっち

電撃しらっち

業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や業界関係者への取材記事、羽根モノや一発台を特集するなどオールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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