パチンコ「換金」なし!? 外国人向けホールなど「特殊アピール」施設が与える影響とは
出玉や広告の規制によって、右肩下がりの傾向が続いているパチンコ業界。2月より実施される出玉規制強化によって、参加人口だけではなく市場規模の激減も予想されている状況です。
しかし、各メーカーも規制内で支持を得られる機種を生み出そうと努力を惜しんではいません。ホールも清潔感を保ち無料サービスを充実させるなど、本当に厳しい時代だからこそ業界全体が必死になっているのです。
今回は、そんなパチンコ業界の中で「一風変わった形」でアピール・イメージ改善に取り組んでいる施設を特集したいと思います。
世界から賞賛の声!? 外国人向けパチンコ店
愛知県を中心にホールを運営する遊都が昨年6月に岐阜県高山市へオープンした、訪日外国人観光客の誘致を目的としたパチンコホール「EBIS駅前通り店」。
外観は木目調の町屋のような造り。店内は訪日観光客から多く上がっている「パチンコ店は異質で入りにくい」という抵抗感を取り払うべく、カフェとパチンコホールを併設させた仕様となっている。
1円の低貸しのみの営業で、機種は「甘デジ」や「ちょいパチ」という遊びやすさが特徴の機種を設置。その点が影響している可能性は高く、好評を得ることに成功しているようだ。
出玉に関しては一般景品交換のみ。日本人形など”和”を感じられる品物を充実させるなど、ターゲットを強く意識したコンセプトとなっている。
HPも全て英語表記。店内にはフリーWiFiを設置するなど、外国人観光客にとって嬉しいサービスが充実。「インバウンドの新しい形」とも評されていることに納得はできる。
目先の利益にとらわれず「日本の文化であるパチンコを体験してもらいたい」「パチンコを健全なレジャーとして海外の人に紹介したい」という思いを、前面に出す姿勢には脱帽だ。パチンコのイメージ改善に、影響を与える存在と言えるだろう。
無料で遊べて歴史も学べる「さいたまパチンコ博物館」
首都圏を中心に店舗展開をする遊楽が、ガーデン北戸田店の2階にオープンした「さいたまパチンコ博物館」。遊びながら歴史も学べる施設として好評を得ている。
館内には戦前の「手打ち台」や、近年の「液晶機」まで全108台が展示。それだけではなく当時の流行や社会情勢などが分かる年表や、役物・玉箱・周辺機器なども展示されておりパチンコの歴史が一目瞭然となっている。
無料で遊技できるパチンコも設置されており、体で歴史の違いを感じることも可能。これまでパチンコに触れる機会のなかった方々も、パチンコを身近に感じてもらえるはずだ。
実際に「今のパチンコと違いすぎて驚いた」「懐かしい台もあって見ているだけで楽しかった」「パチンコをしたことがなくても楽しめる」と来客者の反響は上々。経験者の方はもちろん、未経験者の方からも好評を得ているようだ。
ぜひとも無料で遊べて歴史も学べる「さいたまパチンコ博物館」で、パチンコの深みを堪能してはいかがだろうか。
(文=編集部)
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