「ユニバーサル」新機種登場「パチンコ事業撤退」岡田和生氏発言の余波…… 「損害賠償請求」など未だ続く心配の数々
パチスロメーカー最大手ユニバーサルエンターテインメント(以下、ユニバーサル)が今月15日、新機種『CRバジリスク~甲賀忍法帖~弦之介の章』『コンチネンタルゼロ』の発表会を開催し、ファンの間で大きな盛り上がりを見せている。
今回発表された2機種は同社が誇る看板コンテンツ。「バジリスク」シリーズといえば、『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』『バジリスク~甲賀忍法帖~II』など、パチスロ機としてホールの主軸機種で活躍してきた人気シリーズ。ただ、今回は同社シリーズ初のパチンコ機での登場だ。
スペックは、大当り確率1/319.6のST機。ST突入率は80%継続100回となっており、全ての大当たり終了後に100回の時短が付与される仕様。右打ち時50%で2000発を超える瞬発力ある出玉性能が楽しめる仕様である。
一方で、「コンチネンタル」は1990年に初めて登場した、歴史ある同社のオリジナル機種の1つ。これまで8機種が登場、5号機では2012年販売の『コンチネンタルV』以来の後継機となる。前作はART機だったが、今作では完全告知のノーマル機。BIGボーナス312枚、レギュラーボーナス最大104枚と馴染み深い仕様となっており、遊びやすさを追求した1台といえるだろう。
そんな同社が誇る”2大看板機種”の登場はファンにとって朗報といえる。だが、”会社自体”で見ると決して良い話ばかりではないようだ。
それが、昨年報じられたユニバーサル創業者元会長岡田和生氏が起こしたあの騒動である。
「岡田氏が会長職解任の引き金となったとされる『約20億円の不正流用』、『お家騒動』ですね。昨年12月に発売された『週刊新潮』(新潮社)のインタビューに応じた岡田氏は、解任されたことに対し、『ユニバーサル社の経営陣がオカダHDの持ち株50%以上を保有している岡田氏の長男・長女を騙し、解任するよう仕向けたから』と述べました。また不正流失に関して完全否定していましたね。
しかし、同月9日、ユニバーサル社はこの件を調査した結果、不正行為を行った事実が明らかとなり、岡田氏に損害賠償請求。世間から大きな注目を集めた騒動でした。
そして、パチスロファンにとって最も関心が寄せられたのは、岡田氏の『パチンコ事業撤退』発言ですよ。同インタビューで『十数年前からパチンコ事業から脱出したいと考えている』と述べ、撤退を危惧する声が多く上がりましたね。ただ、あくまで復帰した場合の話。可能性は限りなく低いといえますが、不安を抱くユーザーは未だに多いです」(記者)
ユニバーサルは今回の新機種発表と同時に、看板コンテンツ『バジリスク~甲賀忍法帖~』を盛り上げる「ユニバーサルプロジェクト2018(仮)」についても発表。アプリ開発や関連商品の販売など遊技機の枠を超えたPR活動を行っていくとのことだが……。
果たして世間を震撼させた”岡田氏騒動”はすでに”解決済”なのだろうか。ファンにとって今後のパチスロ事業を左右する騒動だけに、新規プロジェクトよりも重要な件であるだろう。
(文=編集部)
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