パチンコ「出玉規制」で「9000店舗」割れの悲劇? パチスロ「5号機問題」を超える恐怖が迫るも……
2020年にパチンコ店が9000店舗を割ってしまう?
一般社団法人全国遊技ビジネス振興会(全遊振)が、2月15日に「第6期第2回セミナー」を開催。その際に発表された「2020年には9000店舗を下回る可能性も十分にある」との発言が話題になっている。
最盛期には約1万8000店を誇ったが、2017年には1万店を割ったことも明らかになったパチンコ業界。全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)の発表によれば、1月も営業店舗数は9,644店舗(前月より37店舗減)とホール倒産はハイペースで進行している印象だ。
今年2月より出玉規制が強化されたことを考えれば、「2020年には9000店舗を下回る」という意見が出ることも納得できる。業界にとって忘れられない”悪夢”の再来も十分にあるだろう。
「パチスロ4号機の撤去によって起きた『5号機問題』ですよね。4号機の強烈な出玉性能に麻痺していたユーザーから、当初の5号機は全く支持を得られませんでした。パチンコに流れるならいいですが、ホールへ足を運ばなくなってしまったユーザーも多くいましたよね。
結果として入れ替え費用を負担した上に、集客数が大幅に下がってしまったことで経営が困難になったホールが続出してしまいました。倒産件数が過去最高の水準になったあの時代は、業界にとって”悪夢”と呼べるでしょう。何とか5号機はAT機の登場などによって持ち直しましたが、今回の出玉規制はアノ時より厳しい感じがします」(記者)
出玉が大幅に見直された新時代へ突入するパチンコ業界。これまでも同業界は大きな壁にぶつかってきたが、現在の深刻度は「これまでとは比にならない」とも言われている。
「5号機問題を超える悲劇」が訪れる可能性も否定はできないが……。
「絶望しかなかった新規則機ですが、新たな自主的措置によって『ゲーム性の広がりに期待できる』との発表が話題になっています。特にパチスロ6号機に関しては『AT機の復活』など、魅力的な機種を開発できる可能性が生まれました。
パチンコに関しても、システムの大きな劣化はないと言われていますよね。ポイントである設定搭載に関しても、ポジティブな意見が目立ちます。出玉規制に縛られない楽しい機種を登場させられる可能性はありますから、大幅なユーザー離れは防げるかもしれませんね」(パチンコライター)
自主規制の緩和によって、新規則機に対し光明が差してきた状況。「深刻度は過去最大」と表現できるものの、踏み留まれる可能性が生まれたことは事実だ。
果たして出玉が大幅に見直された「新時代」は、ユーザーの支持を得られるのだろうか。
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