パチンコ「出玉規制」も”パチプロ”は生き残る!? 「廃業寸前」相次ぐ規制から見えてくる「プロ」の存在意義

 今年2月から開始された、遊技時間「4時間」での儲け額が「5万円以下」となる「新規則」。

 今回改正された主な内容は、大当たり時の獲得枚数だ。パチンコは、大当たりの上限が2400個から1500個へ、パチスロではボーナス獲得枚数が最大465枚以上から最大285枚へ下方修正されるなど、出玉そのものにメスが入ってしまった。

 それに加え、メーカー間で取り決められる「自主規制」が存在している。上記の規則とは違い、状況に応じて変更されるものだが……現行のルールはとりわけ厳しい内容だ。

 パチンコの場合、大当たり確率は1/319以上、確変継続率は65%以下と、一撃での獲得出玉を下げざるを得ない規制内容となっている。一方、パチスロではAT・ART機の一撃獲得枚数を抑える「有利区間」の搭載が義務付けられている。有利区間を1500G消化もしくは差枚2400枚到達でAT・ARTは強制的に終了してしまうのだ。

 改正後のルール且つ自主規制によって、出玉性能が大幅に抑制されたパチンコ・パチスロ。望む出玉数に相違はあるものの、パチンコファンの多くが大量の出玉獲得を目指しているはずだ。これらの出玉規制が及ぼす影響は大きいといえる。

 ただ、影響が及ぶのは一般ユーザーだけではない。むしろ、最も被害を受けるのではないか……それが、パチンコで生計を立てる「パチプロ」だ。

 パチンコ機種それぞれの期待値を計算し自身のテクニックを駆使、パチスロ特有の「高設定狙い」「天井狙い」で日々収入を得ているプロ。今回の規制内容では、これまでのような立ち回りは厳しくなるだろう。

 実際、ホールで毎日のようにいたプロがある日突然姿を消し、それ以降見掛けなくなったケースは数多い。「あの人見なくなったね」「さすがに辞めたのか」と常連客の間で話題になるぐらいだ。

 果たしてこのまま”パチプロ”はこの世から居なくなってしまうのか……。

「『新規則』『自主規制』のダブルパンチは、『パチプロ』にとって相当痛いでしょう。スペックが下がると同時に期待値も低下しますし、打てる回数に限りが出てきますよ。

パチンコ・パチスロは確率のゲームなので試行回数が重要。いくら1日の期待収支が高くても、その日に収束することはまず有り得ません。『同じような台を何回打つことができるか』とプロはよく言いますからね」(記者)

確かに、スペックダウンに伴い、プロとしての活動に大きな支障が出ることは間違いだろう。パチプロ”廃業寸前”と言ってもおかしくはない状況ではあるが……。

「改正後の新機種に対して悲観的な声は多いですが、まだ望みはあると思いますよ。特にパチンコは、立ち回り自体がガラリと変わってきますからね。

というのも、新規則から釘を一切いじることが出来ない『管理式遊技機』が導入されるんですよ。この機械の特徴は、大当たり確率を『複数』設けることができ、パチスロと同様に高い設定であればあるほど、大当たり確率を上昇させることができる。

つまり、『良く回る台』から『高設定狙い』へと立ち回り方が大きく変わってくるんですよ。スペックが下がるとはいえ、『最高設定』に座ることができれば勝率は間違いなく上がるはず。設定を見極めるパチプロであれば、なんとかなるかもしれませんよ」(記者)

 パチプロの存在を嫌うユーザーは多いが、良い面があることも事実だ。そのホールにプロがいる、つまり「勝てるホール」であると立証しているのである。優良店と見極める1つの指標といえるだろう。

 これから待ち受ける厳しい状況を「プロ」はどう乗り切るのか。この存在が居なくなった時が、業界の「本当の終わり」を示しているかもしれない。
(文=編集部)

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