『北斗の拳』新台に大敗も「女神」降臨……超パチンコ師が迎える劇的な結末とは!?
『ぱちんこCR北斗の拳7 百裂乱舞』(サミー)の導入で、熱気を帯びているパチンコホール。導入から間もないとはいえ高い稼働を実現しているあたりは、さすが業界を代表する『北斗の拳』という印象だ。
そんな大ヒットシリーズの礎を築いた『ぱちんこCR北斗の拳 ラオウ』が登場した2008年。私「ロベルト竜馬」も、当時の最新作を相手に激闘を繰り広げていた。
前回もお話したように、朝から『北斗の拳 ラオウ』へ挑んだ初打ち。数十回転目に大当たりを引き当て、確変継続を賭けたバトルでは最弱のフドウが現れるという理想的な展開が待っていたのだが……。
迷惑極まりない隣の“煽りおじさん”によって、結果が心配になる流れに。嫌な予感は的中し「大連チャン」のチャンスは手からこぼれ落ちてしまったのだった。
もちろん煽られたからバトルに敗北したわけではないが、あの煽りがダメージを大きくしたことは間違いない。そのショックから立ち直れない私は、出玉が飲まれた後もズルズルと追加投資を続け……。マイナス5万円という散々な結果で初打ちを終了したのである。
まさに天国から地獄へ。傷ついた心を癒やしに飲みにでも行こうと思ったのだが、1本の電話が状況を一変させる。電話の相手はパチ仲間であるI氏だった。
I氏はパチンコもパチスロも嗜む男なのだが、打つ台は9割方「萌え系」や「女性が主役の機種」と立ち回りに強い拘りを持っている。
そんな彼が当時ハマっていたのは、飛ぶ鳥を落とす勢いを見せていた京楽の「癒し系ラブラブぱちんこ」。眞鍋かをりや小倉優子など、グラビアやテレビなどで大活躍中のアイドルたちが登場していた『CRぱちんこアバンギャルド』だった。
大当たり確率1/314.75、確率変動確率65%となる本機。平均出玉は約1500個で、すべての大当たりに100回の時短が付くなど甘めに設計されている。展開によっては大量出玉の獲得が可能だ。
しかし、本機の魅力は”ソレ”だけに留まらない。
可愛いアイドルたちが水着姿やメイド、天使や悪魔など様々なコスチュームを身にまとい、大当たりを目指してくれるゲーム性。最大の見所は、あこがれのアイドルとデートが楽しめる「デートモード」を搭載している点だ。
確変中の「デートモード」は告白が成功すれば確変が継続する仕組み。告白のドキドキと大当りのドキドキが完全リンクした仕様は、我々を虜にしていたのだった。
そんな『アバンギャルド』を打ちに行こうと誘ってきたI氏。正直、これ以上の出費は厳しかったが……。話しているうちに「この傷ついた心を癒やしてくれるのは”彼女たち”しかいない」と思えてくる。
「負けを取り戻したい」とは言わない。せめて可愛いアイドルへ告白するドキドキ感を楽しむことで、今日一日を忘れようと考えたのだ。そう決意した私は指定されたホールへ急行。すでに待っていたI氏と合流すると、ちょうど二人並んで座れる台を確保することができた。
あとはハマらずに早く当てて「デートモード」を楽しめる展開になる事を祈るのみだったのだが……。
朝と同様にココでも早急に動きが! 投資1000円を消化する前に、京楽お馴染みの「連続すべり」が発生!! もちろん連続すればするほどアツいのだが、2回を超え十分に期待できる展開に。
「アツい展開になってくれ!!」そう願う私を『アバンギャルド』は裏切らなかった。眞鍋かをりがボンデージファツションで登場する、激アツの「スパイリーチ」へ発展したのだ。
「来た!きた!キタぁ~!」勝利は当然と確信する私。もちろん期待度は100%ではなく、外す可能性はある。ただ、この時の私に「大勝したい」という欲はなかった。
そんな時は台も意地悪をせず、期待値通りの結果を差し出してくれるものだ。ココは無事に大当たりをゲット。僅か1000円で仕留めるという完璧すぎる展開に大満足である。
隣で一緒に一喜一憂していたI氏は静かに称えてくれた。そして「少しでも取り返せ」そう呟き、再び自身の遊技を再開する。
彼の優しさは嬉しかったが、出玉にそこまで執着はなかった。考えていたことは「これでアイドルとデートできる」その一点だ。しかし……。
ここから”怒涛の快進撃”が始まった。
傷ついた私を癒やしてくれるかのように、告白する娘、する娘、返事は即OK! 何の苦もなく4連チャンを達成したのだ。続く5人目の娘には一度は断られるも、大興奮の逆転OK!! その後も告白は失敗することなく続く……私の人生において最大のモテ期は、この瞬間だったのかもしれない。
気がつけば軽く1万発を突破。その後も私のモテ期は終わることなく……負け分を回収したどころか、プラス収支にまで持っていくという最高の実戦になったのである。
パチンコで味わった歓喜、悔しさは酒にぶつけるのが我々の流儀。
実は隣で遊技していたI氏も大勝利。2人で『アバンギャルド』の素晴らしさを語る飲みは、話題に事欠かない有意義なものとなったのだ。
“煽りおじさん”の登場によって「最悪の1日」になりかけたが”女神”登場で一転して「最高の1日」に。至極の瞬間を与えてくれた名機『CRぱちんこアバンギャルド』には感謝の言葉しかない。
(文=ロベルト竜馬)