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新台『北斗の拳』実戦で「極悪」行為が!? 超パチンコ師に立ちはだかる「強敵」とは

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 ついに導入された『ぱちんこCR北斗の拳7 百裂乱舞』(サミー)。業界を牽引するエースの登場にホールは大いに盛り上がっている。

 確かに現代の主流である「小当りラッシュ」との合体は魅力的だ。出玉面に関する不安はあるが、しばらくは高い稼働を見せるだろう。私も次の休日には挑みたいと考えているが……。

 私「ロベルト竜馬」にとって『北斗の拳』と聞いて忘れられない勝負が存在する。あれは2008年。大ヒットシリーズの礎を築いた3作目『ぱちんこCR北斗の拳 ラオウ』と初勝負した「アノ1日」は、自身の中でもベスト3に入る実戦だ。

『北斗の拳 ラオウ』はバトルに勝利すれば約42.5%が2000個オーバーで、ツボにハマった時の出玉は圧巻の一言。強烈な出玉性能で快進撃を見せた爆裂機である。

 確変継続を賭けたバトルではケンシロウorラオウが選択でき、対戦相手やバトルの攻防などで勝利の期待度が変化する仕様。どちらを選ぶかは賛否両論だったが、私は「ラオウ一択」だった。

 ケンシロウのアミバのような「勝利確定パターン」がないラオウ。最大の敵リュウケンの勝利期待度は約30%と厳しい面は目立つ。しかし真ん中のトキは約50~80%と十分に期待できる。フドウは出現しただけでガッツポーズ。弱攻撃は約90%と激アツだ。

 リュウケンが来たら終了。その恐怖と戦う”ヒリヒリ”した感覚がたまらない。そんな”イチかバチか”という感じが大好きだったのだが……。

 初打ちは本当に最悪だった。いま思い出しても怒りが込み上げてくる。

 あの日は朝から並び無事に台を確保。『北斗の拳』新台ということもあり、どのホールも大勢のユーザーが並んでいたが、普段から混むことがほぼない”穴場”を狙う作戦が成功したのだった。

 話題の『北斗の拳 ラオウ』は、どんな楽しみを与えてくれるのか。期待に胸を膨らませ打ち始めたのだが……。

 何と数十回転目に早くも動きが! サウザーの回想予告が発生したのだが、なんと枠が鬼アツの「キリン柄」!! しかも4回目まで突入するという”灼熱”の展開が待っていたのだ。

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「朝一からすげぇ!」思わず声が出てしまう。大の大人が周りを気にせずはしゃいでしまったわけだが、これは興奮するなという方が無理だ。もちろん確定ではないし、サウザーはバトル系リーチで一番期待度が低い。

 しかし、最後のカットインも「キリン柄」。「もう当たってください」という要素が満載。私は余裕で勝利をゲットすることができた。本機の”圧倒的出玉性能”を堪能する権利を得たのである。

 もちろんバトルはラオウ一択。「リュウケンを引かなければいいだけ」心の中で何度も呟きバトルが始まるのを待った。そして運命の瞬間が……。

 なんと現れたのは最弱のフドウ!

「見たか! 俺の強運を!!」心の中で歓喜の雄叫びを上げる。最高のスタート……「大連チャンの道」が開けたと確信したのだった。

「すげーな兄ちゃん」隣で打っていた知らないおじさんが話かけてくる。1/399.6のMAX機で投資はわずか500円。それだけではなく、継続も”ほぼ確定”しているという誰もが羨む展開なのだ。思わず声を掛けたくなるのも分かるが……。

 このおじさん……何せ”煽り”がすごい。

「フドウは絶対に負けねーから」「やったな~おい!」……おじさんは、なぜか私よりも興奮していた。周囲にも聞こる大声で、私を称賛しまくってきたのである。

「うるせーな。フドウ勝ち確じゃねーし」心で呟く。ここまで煽られると、うっとうしさを感じてしまう。そして何よりも展開が心配になってくる。誰もが「これは絶対に当たりだよ」などと勝手に煽られるも外れて、何とも言えない空気になったという経験が1度はあるのではないか。まさにこの状況は”ソレ”に当てはまる。何となく嫌な予感がしてしまう……。

 しかし、フドウが私の心配を吹き飛ばしてくれた。攻撃が歓喜のパンチ! 期待度は約90%!!「さすがにこれは確定だろう」心から安堵したのだった。

 それを見たおじさんのテンションはさらに上がる。「よし! おめでとう!!」「今日は大勝だな~!」と大喜び。ラオウがパンチを喰らって倒れた時も「大丈夫だよ。立つから。むしろ16R確定じゃね~か。うらやましいぜ!」と必要以上に煽ってきたのだ。

 本当にうっとうしかったが、確かに安心はしていた。ここまで勝利の条件が揃っているのだ。「自分には2000個オーバーの出玉が待っている」そう信じて疑わなかったのだが……。

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――ラオウが立ち上がることはなかったのである。

 フドウ登場で約90%の弱攻撃という「最強の条件」が揃ったにも関わらず、私は活かすことができなかった……。「大連チャン」のチャンスは手からこぼれ落ちてしまったのだ。

 まさかの結果に言葉が出ない。この時に私が負ったダメージを、言葉で表現するのは難しい。それほどまでに強烈であった。

 私のことを煽りまくったおじさんは、何事もなかったかのように遊技を始めている。そこから二度と会話をすることも、目を合わせることもなかったのだった。

 もちろん煽られたからバトルに敗北したわけではない。しかし、あの煽りがダメージを大きくしたことは間違いないのだ。他人の遊技にあそこまで入ってくるのはマナー違反。いま思い出しても怒りが込み上げてくる。

 激熱リーチがかかったのを横目で見る、という感じであれば問題はないと思うが覗き込む・勝手に煽るなどは気持ちの良い行為とは言えない。ルールとマナーは守っていただきたいものだ。

 ちなみに『CR北斗の拳 ラオウ』初実戦は、マイナス5万円という散々な結果で終了した。この時点では本当に最悪の1日。すべてを忘れて酒でも飲みに行こうと思っていたのだが……。

 傷ついた私の元へ”女神”が降臨したことで事態は急変した。自身の中でもベスト3に入る激闘へとなったのである。その詳細に関しては、また別の機会に紹介させていただきたいと思う。
(文=ロベルト竜馬)

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