15年の歴史を凝縮した「5号機コンプリートブック」誕生。その数「1450超」
パチスロ「5号機」が登場したのは今から15年前、2005年のことであった。
加速する4号機の爆裂化が問題視されたことで、2004年7月1日、遊技機の新規則が施行。5号機の規則では成立したボーナスを一旦内部に貯蓄する「ストック機能」が禁止され、ビッグボーナス1回での最高獲得枚数も抑制された。
そのビッグ消化方法も「JACゲーム3回、或いは小役ゲーム30G消化で終了」であったものが「払い出しの合計枚数を超えたら終了」に変更され、プレイヤーの知識や技量による獲得枚数の差が付きにくくなった。
また、出玉試験の厳格化により、AT機能自体はOKなものの、事実上、爆裂AT機は不可能。4号機末期よりも「遊技」としての色合いが濃くなったわけである。
そんな新規則の中、記念すべき第1弾としてデビューしたのはビスティの『新世紀エヴァンゲリオン』。3種類のビッグとREGを搭載した準ボーナスタイプで、REG後には例外なく100GのRTへ突入する。若干、ボーナス出現率が重い代わりに抜群のコイン持ちを誇り、4号機と比べて「遊びやすい」と一定のファンから支持を集めた。
5号機の代名詞ともいえる「小役重複」。そのシステムを初搭載したのはエレコの『デビルマン』で、ビッグ後は100Gの完走型RTへ突入する点も大きな特徴のひとつ。RT終了直前にはバトル演出へ発展し、ボーナスの当否がジャッジされる。
ちなみに、このデビルマンは設定「1」と「6」の2段階設定。当時のユニバーサル系マシンは、この2段階設定、もしくは3段階設定を主としていた。
各メーカーは続々と5号機をリリースするも、ホールでは4号機が混在することもあり、正直、盛り上がりには欠けていた。そんな状況に風穴を開けたのが、サミーの『パチスロ スパイダーマン2』。RT終了役を回避する「リプパンハズシ」を駆使することで、機械割を5号機最高「117%」まで高めることに成功し、ファンが諦めていた「5号機による万枚」を現実のものとした。
4号機が「みなし機」として全て撤去された2007年には、ボーナス成立後のRT状態が出玉増加の主軸を担う革新的マシン、JPSの『2027』や、5号機史上最強スペックとの呼び声高い銀座の『パチスロ リングにかけろ1』などがデビュー。以降もあらゆる仕様のマシンが登場し、パチスロ界を活性化させたことは周知の通りである。
パチスロの歴史を紐解いても5号機時代は記録的な長さであるから、当サイトをご覧の皆さまにもそれぞれ思い入れのマシンがあるハズ。そのマシンが大ヒットタイトルであれば多くの仲間と共感できるであろうし、設置少数のマニアックタイトルであっても、それはそれでネタになるであろう。
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