スマスロ『ヴァルヴレイヴ』噂の“ミミズモード”はなぜ起きるのか。そのモードから抜け出す方法も考察

　導入初日から万枚突破報告が相次ぐなど、早くも存在感を発揮しているSANKYOのスマスロ第一弾『パチスロ革命機ヴァルヴレイヴ』。その出玉感は「かつての4号機級」とも評されるほどの荒波性能なのですが、それとは真逆の“ミミズ”のようなグラフも散見されている状況です。

　いわゆるミミズモードと呼ばれる謎モードなのですが、なぜこのようなことが起こってしまうのか？　以前当サイトでも「話題のスマスロ『ヴァルヴレイヴ』には“隠しモード”が存在？ パチスロ6号機初期を彷彿とさせる“ミミズグラフ”の謎」という記事を紹介させていただきましたが、今回はさらに深掘りして考察していきたいと思います。

「保通協対策説」

　まず考えられるのが、出玉試験を突破するための「保通協対策説」です。ご存知の通り、パチンコ・パチスロ機を世に送り出すためには、保安通信協会（保通協）で実施される型式試験をクリアしなければなりません。

　試験内容は多岐にわたりますが、その中でも特に重視されているのは「出玉率」に関するテスト。具体的な内容は割愛させていただきますが、型式試験では「短時間（400G）の出玉率は220％が上限」「中短時間（1600G）の出玉率は150%が上限」「中時間（6000G）の出玉率は126％が上限」…といった感じで、遊技ゲーム数に応じて出玉率の上限が変化し、そして6号機の上限である出玉率115％という数値は「長時間（17500G）」に該当します。

　この中で最も厄介とされているのは「短時間試験」。高純増のAT機やノーマルタイプといった瞬発力のあるスペックは、この試験で落とされる可能性が高いと言われています。

　つまり、1Gあたり約7.2枚の高純増ATを備えた『ヴァルヴレイヴ』もこれに該当しますし、ほぼノンストップで大量出玉も獲得できる爆裂性能ですから、他の試験項目でも引っかかる可能性が大いにあるということなんですよ。その対応策としてミミズモードが搭載されていると予想できます。たとえば、初当りは軽いけどATに入っても連チャンしない、90％継続の上位ATに突入しても“謎の圧力”ですぐ終了…といった感じで出玉を調整し、過酷な出玉試験をクリアしているのかもしれません。

　どのような仕組みなのか不明ですが、筆者の考えでは『S聖闘士星矢 冥王復活』に搭載されている「阿頼耶識モード」をモチーフにしているのでは、と予想しています。

　このモードは、リセット時の一部で移行する可能性がある特殊モードで、ひとたび突入すれば設定1でも出玉率は105%オーバー&終日継続という、これまでの6号機の常識を覆す画期的システムとなっています。

『ヴァルヴレイヴ』においても「朝イチリセット後のモード移行抽選で特殊（ミミズ）モードを選択」…といったような仕組みはやろうと思えばできそうですし、『冥王復活』と違ってスマスロ機は有利区間のゲーム数が無制限ですから、変な小細工がなくとも簡単にできそうですよね。

「ミミズモード」から抜け出す方法

　では、このミミズモードからどうやって（強制的に）抜け出すのか。ここでミソになってくるのが、スマスロのリセット条件です。先述した通り、スマスロには有利区間のゲーム数に上限がないので、基本的に差枚数2400枚を獲得できないと強制的にリセットさせることはできません。なので、どうにかして2400枚+αの出玉を獲得する必要があるのです。

　本機は、メインの「（超）革命ラッシュ」と引き戻しゾーン「ハラキリチャレンジ」をループさせて出玉を伸ばしていく仕様なのですが、ミミズモード中は「ハラキリチャレンジ」での引き戻し率が低くなると言われています。

　ただ、同チャレンジ中はレア役成立で継続確定となりますし、押し順ナビなどでレア役入賞を回避するといった意地悪制御はないので、自力で連チャンさせることも現実的に可能。それを毎回行うってのは至難の業ですが、実際、ミミズモードらしき状態から一気大量出玉で抜け出したデータも確認できたので、ホールでミミズモードに遭遇してもそこまで悲観的にならなくてもいいかなと。むしろ大負けするリスクがガクッと下がるので、ある程度ハマって台を遊ぶつもりで狙ってみるのもアリかなって思います。

　巷で話題の「ミミズモード」。『ヴァルヴレイヴ』の反響ぶりを見る限り、他のメーカーさんも「これを搭載すれば、とんでもない爆裂機が作れるじゃん！」といった具合で真似してくる可能性大なので、今後もホールのデータグラフには要注目ですよ～。