パチスロ「えなこ」の活躍で振り返る!「懐かしの有名人」タイアップ特集【平和・オリンピア編】
8月吉日、NETより『ハイパーブラックジャックVer.ENAKO』がデビューした。ゲーム性を彩る2.5次元演出では、人気コスプレイヤーの「えなこ」が活躍。特別ゲストとしてVシネマの帝王「竹内力」が出演している点には度肝を抜かれたが、著名・有名人がパチスロに起用されること自体に、もはや驚きはない。
宇宙、動物、F-1、千夜一夜物語、野球、ゴルフなど、4号機初頭までのパチスロはコンセプトこそあれど、基本的にはオリジナルであった。
各メーカーがオリジナリティを競う中、1995年10月、山佐がパチスロ初のタイアップマシン『ピンクパンサー』を発売すると、徐々にタイアップが浸透。1999年1月には初めて有名人をフィーチャーした『エルビス』がIGTより登場した。
42歳の若さでこの世を去った世界的ロックスター「エルビス・プレスリー」の名を冠した同機は、Bタイプ史上初の大量獲得機。ビッグ中は左リールの黒い塊「エルビス・レコード・エルビス」を狙うだけで平均400枚以上、最大500枚ほどのコインを獲得できる。
ビッグ中のBGMは揃えた絵柄で変化し、エルビス揃いは「ハウンドドッグ」、赤7揃いは「監獄ロック」、青7揃いは「ハートブレイクホテル」が流れる。ビッグ中のハズレ確率には設定差があり、これを数えればエクストラの「設定6」に辿り着けることもあった。
同年12月、サミーが史上初の液晶搭載機『ゲゲゲの鬼太郎』をリリースすると、演出の手法もガラリと一変。2000年2月、やはりサミーが発売した『玉緒でポン』はパチンコ・パチスロ好きで知られる女優「中村玉緒」が各国で展開されるゲームに挑戦し、勝利すればボーナスが約束されるという画期的なゲーム性であった。
余談だが、中村氏は今もパチンコ・パチスロを楽しんでおられる模様。都内某所で「6号機『SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2』を打っていた」などと目撃情報も話題になった。
この玉緒でポンはパチスロファンにも衝撃で、有名人をイメージキャラとするひとつのジャンルが確立。
高砂電器産業が2000年9月に『ブルース・リーX(XX)』、DAIDOが2000年7月に『シムケン』、9月にシムケンの大量獲得仕様の『シムケンG』、2001年8月にダブルビッグ機能の『ダチョウ倶楽部』、最大1000GのATを搭載した『ダチョウ倶楽部G』などを発売すると、翌2002年12月には今や定番シリーズのひとつである『アントニオ猪木という名のパチスロ機』が平和から誕生することとなる。
機種名の長さもさることながら、国民的プロレスラーが繰り広げるコミカル、時々シリアスな演出と破壊力の高さはデビューと同時に話題沸騰。出玉自粛に伴う「4.5号機規制」の不安を払拭した功績も大きく、翌年には後継機『アントニオ猪木自身がパチスロ機』が登場した。
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