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パチスロ「快適な時間」の対価として「高すぎる金額」に春を恨む!?【濱マモルの のほほんコラムVol.87~快適空間~】

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 雪が溶け、花が咲き始める春。新しい門出のシーズンでもあり、どちらかといえば春には明るいイメージがあるだろうが、アタシにとっては忌々しき季節。他でもない、重度の花粉症だからである。

 目は眼球を取り出して洗いたいほどに痒く、横向きで寝ていると自身の鼻水で溺れてしまうのではないかと思えるほどに鼻はグジュグジュ。くしゃみは1度発動すると往年の爆裂裏モノのように連チャンが止まらず、家族には春の風物詩として笑われている。

 何度も医者に行ってあらゆる薬を試したものの、ロクに効果はなし。それでもまぁ一応、薬は飲んでいるのだが、その薬が鼻水どころか体内にある全ての水分を奪おうとするのか、基本的に鼻が詰まっているが故に口呼吸メインとなることもあってやたらと喉が乾くし、「眠くならない」との触れ込みながらも多少は頭がポーっとする。この時期は自分でいうのもアレだが、ほとんど使い物にならない状態なのである。

 昨今は、花粉症の発症が低年齢化しているらしい。その原因は不明とのことだが、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの子供が増えていること、環境汚染などで花粉に触れる機会が増えたことに関係があると考えられているそうだ。思えば息子も幼稚園から発症し、アタシほどではないものの、春になると目を掻き、鼻をすすっている。

 アタシが花粉症を発症したのは忘れもしない、小学5年生の時だった。卒業式の予行練習時、突如として目に猛烈な痒みが襲い、掻くうちに涙がポロリ。先生から小学6年生の卒業を悲しむ良き児童のように勘違いされて困った覚えがあるが、とにかくそれ以降、毎年、春は苦しんでいる。

 いうまでもなく、症状をやわらげるためには極力、花粉に触れないことである。できるだけ外出を控え、洗濯物は室内干し。加えて、部屋では会話も難しいほどに空気清浄機をガンガンに効かせているわけだが、それでもさほど効果が得られない中、思い浮かぶのがホールの優れた空調である。

 コロナ禍の昨今、ホールの空調設備には注目が集まっている。昨年に全国遊技場青年部連合会が行った換気実証実験では、開始から10分でホール内に放出したスモークがほぼ排出されたとのこと。感染症を専門とする教授も「素晴らしい換気システム」と評価したそうだ。

 この強力な空調があるだけに、ホール内は花粉も少ないように思える。滞在中は症状がやわらぐように感じるし、実際、やむを得ず外出した際にホールが近くにあれば小休止することも多々あるのだが、先日は、ただ休憩所に座るだけでは申し訳ないと考えて履歴の悪くなかった『ニューパルサーSPⅡ』に着席したところ、引けたボーナスはREG2回のみで、1時間も経たないうちに1万5千円のマイナス。

 快適な時間との対価としては高すぎる金額に、いよいよ春を恨んだ3月の夕暮れ時でありました。

(文=濱マモル)

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