パチスロ「3種のボーナスで高い連チャン性を実現」~3号機名機伝説『アメリカーナマグナム』編~【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.45】
話は爆裂連チャン機ブームが巻き起こる以前の1990年夏に遡る。
各メーカーから続々と新基準パチスロ3号機が登場する中、業界最大手ユニバーサルからも3号機第1弾となるマシンがリリースされた。
0号機時代からの同社伝統のネーミングを冠した意欲作『アメリカーナマグナム』である。
誰もがまず驚いたのが、「マグナム」の名にちなんだ斬新なピストル型デザインの7絵柄。
それまでのユニバーサルのマシンといえば、パネルにしろ絵柄にしろ、風格漂うトラディショナルなデザインが常で、このような奇をてらったものは初の試みであった。
仕様の方も、当時のユニバーサル系マシンとしては異質なものだった。
基本的にはボーナスのみで出玉を増やすAタイプなのだが、BR両ボーナスに加えてシングルボーナス(集中役は無し)を搭載。
3種のボーナスが絡むことで高い連チャン性を生み出す仕組みとなっていたのである。各ボーナスの確率は以下のとおり(それぞれ設定1~6)。
○BIG:468分の1~256分の1
○REG:157分の1~93分の1
○SIN:52分の1~46分の1
BIGを低めに抑え、REGとSINを高めにした確率配分となっているが、とにかく合成確率は激高で、実際に連チャン性は高かった。
おそらくは「リーチ目を頻繁に出現させることでボーナス成立のワクワク感を演出する」というのが狙いだったのだろう。
しかし、パチスロを覚えたてのビギナーならともかく、出玉を求める熟練者層には、「連チャン性してもREGやSINばかりで、ちっとも増えない」と、評判は芳しくなかった。
確かに、自分も当時は出玉面では物足りなさを覚えたものだが、頻繁に何かしらのボーナスが成立してリーチ目が出現するのは、やはり楽しいものである。
本作のリーチ目は、次のとおり2種類に大別することができる。
①ボーナス絵柄のテンパイ型
古くからのユニバーサル系マシンの王道パターン。通常、左→中にベルやプラムを優先してテンパイさせる制御が崩れ、7やBARが優先的にテンパイすればボーナス。