パチスロ4号機時代の名作…「全米No.1メーカー」が放った「美しき刺客」【レトロスロット実戦『トリコロール96』】
今回はIGTジャパン『トリコロール96』ですが4号機初期の機種なのでもう25年も前になります。
IGTジャパンは既に撤退済みですが、本社はアメリカで本来はカジノ用のスロットマシンを製造販売する会社で『IGT』とは International・Game・Technologyの略称。
1994年に『ベガスガール』で日本市場に新規参入しましたがハード、ソフト面の両方にかなりの難があり、すぐに販売を終了しました。
第2弾となったトリコロールは当時全米でトップシェアを誇っていたスロットマシンをモデルとし、『アニマル』で有名なアークテクニコとの提携も有り完成度は格段に向上。赤白青の7を中心にリール絵柄がアニマルにソックリなのはそのせいなのですね。
それにしても美しい台だと思います、正に美麗マシン。インテリアにピッタリ、小洒落たバーなんかに置いとくと非常に見栄えが良いのではないかと個人的には思います。
ボーナス確率は設定1~6
BB・約1/282~約1/240
RG・約1/655~約1/364
ボーナスのみのオーソドックスなパチスロでしたがゲーム性としてはリール制御に特徴がありました。当時のパチスロ機の醍醐味のひとつがリールの『すべり』で、当時のサミーや高砂系、パル工業の機種などは最大限『すべり』を伴う事でボーナス成立を知らせる機種も非常に多くありました。
しかしトリコロールは、そこを逆手に取り『ビタ止まり』させる事でゲーム性に特徴を持たせました。リーチ目、チャンス目も多くあるのですがビタかどうかで大きく変わってくるため、評価も人によって真っ二つ、好みが大きく分かれた機種でどちらかと言えばコア層向けの機種と言えたのかも知れません。
そんな仕様なので代表的なリーチ目は7絵柄の並びなのですが平気でガセります。逆に同色の7絵柄がビタ止まりでテンパイすれば激アツとなり、見間違いでなければボーナス濃厚です。
すべりを伴って同色7絵柄がテンパイしても熱くも何ともないのですがビタ止まりする事で全くの別物になっちゃう訳です。したがってこの『ビタ止まり』に『妙』を見いだせない打ち手にとっては非常に面白みに欠ける台となってしまう訳でして・・・
かくいう私も当時はまだまだ裏モノ全盛期だったためトリコロールは数回触った程度でした。しかもその裏モノの多くも『すべり』がメイン、『ズルすべり』等と呼んでいましたが私自身もズルすべりが大好きだったのですね。
その後2000年代になるとIGTジャパンはサミーと提携。その協力のもと、『エルビス』、『ハーレーダビッドソン』、『マリリンモンロー』、『エイリアン』、『アダムスファミリー』、『ターミネーター』等々、いかにもアメリカらしい機種を多くリリース。
しかし結果は…。2011年には日電協も脱退し、日本市場からは撤退。日本のカジノも気になるところですがパチスロ市場への二度目の参入はあるのでしょうかね?
その辺については詳しくないのですが、日本のカジノでIGTのスロットマシンを目にする可能性は高いのかも知れません。
(文=電撃しらっち)
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