パチスロ6号機「有利区間ゲーム数」完全撤廃が濃厚? 次世代の「メダルレス機」は来年春に登場か
平成から令和へと年号が変更された前年の2018年。パチスロは規則改正によって6号機へとシフトチェンジした。
6号機は5.5号機をベースとしながらも、純増2枚以上のAT機能、天井機能の搭載が可能に。AT・ART機をボーナスとみなせばこれらに関する各種抽選にも設定差を設けられる一方、射幸心を抑えるべくボーナスの払い出し枚数や出玉率の上限は低下し、出玉試験にも中短期の1,600Gが加えられた。
このほか、5.9号機で採用された小役等をナビゲートできる「有利区間」のリミッターは継続。この有利区間は最大1,500G、もしくは純増2,400枚で終了することから、一撃の最大値は2,400枚となる。
ただし、この最大1,500Gはゲーム性の拡充を目的として、日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機工業協同組合(日遊協)が「3,000G」までの規制の緩和を決定。一般財団法人保安通信協会への型式申請は5月20日以降の持ち込み分からとのことで、早ければ秋頃には市場に登場する可能性がある。
また、この規制緩和の決定時には、今後は有利区間のゲーム数規制を「廃止」する方向性であることも発表。型式申請時期は未定とのことだが、かねてより論議中の「メダルレス遊技機」から実施する方針としていた。
そんな中、5月25日に都内文京区の東京ドームホテルで行われた回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)の令和3年度通常総代表会では、日遊協の理事長が、そのゲーム数規制の廃止について言及したとのこと。業界各誌が報じており、パチスロファンたちを騒がせている。
これら報道によると、同理事長はパチスロ機について「低ベース化」と「1,500G規制の撤廃」という遊技性のボトムアップに繋がる自主規制の緩和を実施できた点について報告。
6.2号機に関しては「1,500G規制」の撤廃で6号機のネックであった「プレイヤーのヤメ時」が明確ではなくなるとし、「ATをうまく調整して引っ張ることができる」のは「大きな進歩であり、画期的なこと」と語ったそうだ。
加えて同理事長は、これら性能基準を有した6.2号機はまだ世に出ていないが、まずは3,000Gまで伸長した低ベース機が「秋から冬にかけて」登場するはずとコメント。さらに、「1,500G規制完全撤廃の低ベースメダルレス機」については「来年の4月、5月くらいにはお目見えする」見通しとも続けた。
となると来年の4月、あるいは5月くらいには有利区間のゲーム数規制を完全撤廃した新たなパチスロ機が登場する可能性があるということか。こういった噂はあちこちで耳にするが、日遊協の理事長の言葉となれば信ぴょう性が高い。今後の動きに注視したいところだ。
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