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パチスロ「技術介入」を世に知らしめた4号機「屈指の名作」…【レトロスロット実戦『クランキーコンドル』編】

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 ユニバーサルエンターテインメントのパチスロ4号機『クランキーコンドル』(1995年)。

 1992年に登場し、それから10数年続いた4号機時代は『技術介入』、『大量獲得』、『AT』、『ストック』に大別できると思います。『クランキー』はその初期、技術介入で爆発的人気となりパチスロブームを巻き起こした1台です。

 BBとRBのみを備えたオーソドックスなマシンでしたが、通常時の小役狙いとBB中の『リプレイはずし』を駆使すれば設定1でも機械割が100%オーバー。なおかつ、通常時の小役狙いにおける『リーチ目』も非常に秀逸でした。

 純押し時の2確目『青テン』やハサミ打ち時の2確目、枠上系リーチ目や他では『リリス』等々、現在のアクロス系Aスロットに多く受け継がれているものも多数存在する本当に魅力的なマシンでした。

 私自身も毎日のように打っていた機種のひとつで、本格的に勝つ喜びに目覚めたマシンでもあります。「収支をつけるきっかけ」となったマシンでした。

 ただし、その時代においても詳細なデータランプはまだあまり導入されておらず、設定は毎日のボーナス総回数のみから推測せざるを得ませんでした。「3日連続ヘコんだから明日は上がるかな?」というものです。

 平日は仕事終わりにホールへと向かい、夕方からデータ取りと良さそうな台があれば稼働。休みの日はほぼイチから設定上げ狙いという繰り返しを丁度1年ほど続け、その収支が3ケタ万円を超えた事を今でもはっきりと覚えています。

 ほんの数年前までは裏モノ天国、ゲーム性の単調さから多くのAタイプが裏モノ化されていましたが、クランキーは技術介入と大量リーチ目という正攻法で大ヒットとなり、パチスロの大ブームを巻き起こす事になったのです。

 正に4号機の礎を築いたといっても過言ではなく、そのユニバーサルの功績は偉大と言えるでしょう。

 その後も『サンダーV』、『タコスロ』、『ハナビ』など、技術介入度の高いノーマルAタイプを送り出し黄金時代を築きました。

 近年では甘い機種となると、どうしても高設定の投入は抑えられがちです。しかし、当時は「クランキーが甘い」と知れ渡ってからも高設定を投入するホールは多くありました。

 ホール軒数や遊技人口も「ほぼピークの時代」でしたから当然だったとも言えるかもしれませんが、本当にパチスロが面白い時代だったのです。

 さて、それではご対面ですが…実はそれほど久しぶりでもありません。

 何故ならこのクランキーは家スロ人気も高く所持ユーザーは多数、全国のスロゲーセン等にもほぼ確実に設置されています。そのため、見る機会は意外とあるのです。10万台も売れた機械ですしね。

 やはり今プレイしても本当に面白いですね。目押し力は低下しているためリプレイはずしには苦労しますが。正に名機中の名機、これに異を唱える方はまずいないと思えるほどの完成度です。

 この時代のユニバ系機種全てに言える事ですが、サウンドが非常に良いのも忘れちゃいけないポイントだと思います。音が気持ち良いんですよね。

 この『クランキーコンドル』以降のシリーズについては、ほぼ打ったことがないのですが…今後のシリーズにも期待しましょう。

『クランキーコンドル』最高です!

(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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