パチスロ「逆押し当選＝2500枚」の大逆転マシンや「一撃2万枚」射程のエスパー台など…個性あふれる爆裂機をご紹介!!

　これまで数多くのマシンが登場し、ユーザーを楽しませてきたパチスロ5号機。ホールから姿を消してしまった今だからこそ、かつての名機たちを振り返ってみたいと思います。

　今回ピックアップするのは、過激なゲーム性で大量出玉を生み出してきた爆裂機。『ミリオンゴッド』などの皆さんが良く知る機種ではなく、一部ファンから熱狂的な支持を得ていたマシンをご紹介しましょう。

【「逆押し」で当れば2500枚!!】

　初めにご紹介するのは「最強の一発逆転スロット!!」というコンセプトで登場したパチスロ5号機『大逆転』。清々しいほどド直球のネーミングですが、その名に恥じない爆発力を秘めておりました。

　本機は1Gあたり純増約1.9枚のARTで出玉を増やすタイプ。1セットあたりのARTゲーム数は「555G or 1300G」の2種類で、それぞれ獲得枚数は約「1000枚or2500枚」と非常に強力です。

　このARTゲーム数に関しては、通常時の押し順によって打ち手が「どちらを狙うか任意で選択できる」という特徴がありました。

　どういうことかと申しますと、本機は順押し消化で当選すれば「ART555G」、逆押しでは「ART1300G」となる斬新な仕様だったのです。基本的なゲームフローはCZ→上位CZ→ART当選という流れ。ここでの抽選確率や恩恵が、押し順によって異なる仕様となっております。

　ART出現率は、順押し「ART555G」が「1/937（設定1）～1/553（設定6）」、逆押し「ART1300G」が「1/2175（設定1）～1/1289（設定6）」。2500枚が割と現実的に引ける数字なので、文字通りの「大逆転」を狙うにはもってこいの台でした。

　ただ、この台は打っていて「楽しい」と思える要素が少なかった印象。個人的には「負けを取り戻すための作業」に感じてしまうこともありました。もう少し趣向を凝らしたゲーム性だったら格段に面白くなりそうだっただけに、非常に惜しい台として記憶に残っております。

【エスパー発動で一撃2万枚も可能!?】

　次にご紹介するパチスロ5号機は『スロット バットマン』。本機は「上乗せ」に対して「抽選を可視化」させるという画期的システムが搭載されておりました。

　本機は1Gあたり純増約2.3枚、1セット50G+αのART「ダークナイトラッシュ」で出玉を増やすゲーム性。このART中に発生する「上乗せセレクト」は、「どれくらいの確率で最大何ゲーム上乗せできるのか」という情報を宝箱によって予め知ることができます。

　宝箱の数は「1・2・3・4・5・9・15個」の7パターン。上乗せゲーム数は最低10Gで、3桁上乗せが発生する「当り箱」が必ず1個は存在しているので激アツです。画面上に表示された宝箱の中身は、出来レースなしの完全ランダム。己のエスパー能力が最大限に試されるゲーム性で、ヒキ次第で怒涛の3桁乗せラッシュを炸裂させることも可能でした。

　ちなみに、上乗セレクト終了後は「どこに当り箱があったのか」の答え合わせもできます。1個隣を選択していた際は「うわ！惜しい！」と悔しい思いをすることもありましたが、そういった要素もひっくるめて「楽しい」と思える個性あふれるマシンだったのです。

　この上乗セレクトはART中にサクサクと引けていた印象。特化ゾーンが絡んだ際は12回連続で発生したこともありました（3桁乗せは3回のみでしたが…）。このような大チャンスをしっかりとものにしたユーザーからは「一撃2万枚オーバー」という驚愕の出玉報告もあがりました。

　中には上乗せばかりが膨れ上がり、「ART1000G以上」を残して閉店を迎えるというケースも…。エスパーを発動できれば強烈な一撃を味わえるマシン。それこそが『スロット バットマン』だったのです。

（文=堀川茂吉）

<著者プロフィール>
　オグリキャップで競馬にハマり大勝負を繰り返してきた。その後は『ウルトラセブン』でパチンコの魅力に心酔し、競馬から離れパチンコ・パチスロのみを楽しむというスタイルを貫いている。ウェブ業界においてはライティング業務に従事。現在はパチMaxの編集部員として、主にパチンコ分野に関する記事作成および編集を行っている。パチスロ4号機時代など過去のエピソードも好んで作成しており、当時だからこそ起こり得た経験談を紹介中。