パチスロ『ミリオンゴッド』登場でホールを熱狂の渦に! ハイスペック「119%」マシンが続々デビュー【5号機を支えたトップメーカーの軌跡~ユニバーサル~②】
5号機初期の暗黒時代を支え、後のAT・ART全盛期時代でも華々しい活躍を見せたヒットメーカー。その「軌跡」をご紹介するこのコーナーでは、当時話題だった名機たちをスペックや特徴を交えながら振り返る。
今回は、大手パチスロメーカー・ユニバーサルエンターテインメント(以下、ユニバーサル)編第二弾だ。
『青ドン』の大ヒットで勢いに乗るユニバーサルは2009年、同じく『HANABI』シリーズ後継機となる『緑ドン』をリリースした。
スぺックは2種類のボーナス(BIG、REG)とART「万里遊戯」で出玉を伸ばす仕様。ARTは継続抽選タイプを採用しており、最大継続率は驚異の95%を誇る。
ART突入のメイン契機はボーナスで、BIG中はドン揃い成立時、REG中は内部状態によって抽選を行い、背景がモノクロになればARTが確定。このように、ボーナス中にARTが確定した場合は、いずれもループ率は50%以上となるが、本機はボーナス成立時に特殊抽選というものも行っており、それに当選すれば継続率90%のARTが確定となる。
この特殊抽選が非常に強力で、設定6であれば当選率は25%オーバー。それゆえ、設定6の出玉率は破格の約119%と、5号機の限界を攻めた数値となっている。
その一方、低設定に関しては、特殊抽選の恩恵をほとんど受けらない仕様だが、先述したBIG中のドン揃いは、“設定不問”かつ揃うたびに“ループ率が格上げ”していくので、自力で最高ループを獲得することができたのだ。
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高設定は終日万枚も狙える超ハイスペック仕様、低設定はART突入率こそ低いものの、一撃性を秘めた性能。販売台数は『青ドン』よりも劣る約4万台となったが、後に多くのシリーズ機が登場するほど人気を博したのだった。
同年には、同じく119%スぺック搭載の『銀河英雄伝説』、現在も絶大な人気を誇る初代『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』をリリースするなど、5号機時代でも抜群の存在感を放つユニバーサル。
そうしたなか、同社は11年、パチスロ史に名を残したアノ爆裂機を復活させる。それが、『ミリオンゴッド〜神々の系譜〜』だ。
スぺックは純増2.4枚のART「GOD GAME」のみで出玉を増やすタイプ。「GOD GAME」は1セット100Gのセット数タイプで、当選時はループストック抽選を行い、その最大ループ率は80%を誇る。
そして出玉トリガーである「GOD揃い」「赤7揃い」も超強力で、前者はART5セット+ループストック50%以上、後者は50%のループストックを獲得できる上、内部状態が超天国であれば、押し順黄7(ベル)や通常リプレイでも超高確率で上乗せ抽選が行われるなど、その破壊力はGOD揃い以上、いや当時最強クラスといっても過言ではなかった。
一方、演出面は初代を踏襲した分かりやすい仕上りだが、内部モードの示唆やART当選までの告知パターンは多岐にわたり、シンプルながらも深みのある圧倒的な完成度で多くのプレイヤーを熱狂させた。
なお、設定6の出玉率は約119%。先のマシンと同様のポテンシャルを秘めており、「GOD揃い」「赤7揃い」などの一撃トリガーを引けなくとも、まとまった出玉獲得に十分期待できた。